ジブリ作品でも最も話題性の多い映画『魔女の宅急便』は公開から20年経った今でも多くの人を魅了しています。
宮崎駿監督が「2つの大戦を経験しなかったヨーロッパのある国」という設定で描いたキキの修行の街『コリコ』は一体どこにあるのでしょうか?
今回は『魔女の宅急便舞台はどこ?モデルのパン屋や海の見える街を地図つきで紹介』というタイトルで、作品のモデルとなった街への行き方を地図つきでご紹介します。
海の見える街はもちろん、モデルのパン屋さんも世界にいくつか存在しています。
中には『魔女の宅急便』の映画をモデルに開いたらしいパン屋さんも日本にありました!
再現性の高さに目を見張る、そのお店への行き方もご紹介しますので、お近くの方はぜひ♪
もくじ
魔女の宅急便舞台はどこ?
⚓魔女の宅急便の舞台『ドブロブニク』
Place:クロアチア pic.twitter.com/GRALXHlzb2
— 海ちゃん (@HNF7CwF4NCdOZVx) January 10, 2020
『魔女の宅急便』のモデルになった街は、ジブリの公式発表によると次の2か所が認定されています。
- スウェーデンのストックホルムにあるガムラスタンという地区
- 同じくスウェーデンにあるゴトランド島のヴィスビーという町
しかし宮崎駿監督が『魔女の宅急便』制作前に個人的に訪れた都市には他に、イタリアのナポリやポルトガルのリスボン、アイルランドのイシュモア島、フランスのパリ、アメリカのサンフランシスコなどがあり、各都市の風景を織り交ぜて制作したそうです。
クロアチアのドブロブニクや、ポルトガルの町ポルトとリスボンも、キキの世界を実写化したような街。
架空の街だけにいろいろな国の魅力をミックスして作られた世界であることがよくわかります。
では噂も含めて、どの国のどんな場所がモデルになったと言われているのでしょうか?
実際にその街を訪れた人たちや「行きたい!」と思っている人たちのツイートを次にご紹介しますね。
モデルとなった噂のある町をツイッターから紹介
まずは王道のスウェーデンから。
パリに来ました。まだ予選に入ってないですが、ドローが出来るまで待機します。今3番アウトで今回もギリギリですね。気楽に待ちたいと思います。パリは好きな街なので午前練習して、夕方から観光に行ってきます!
写真はストックホルム。魔女の宅急便観た人には分かる場所^_^ pic.twitter.com/YEXuZKf37X— YOSHIHITO NISHIOKA (@yoshihitotennis) October 24, 2019
ここはキキが初めて『コリコ』の街に降り立った場所のモデルですね!
ストックホルム中央駅から徒歩15分、Kungsgatan通りにある橋のふもとです。
ストックホルムの旧市街ガムラスタンが「魔女の宅急便」のモデルであるとの情報を得て、最終日に早起きしてお散歩してきました🎀
石畳の町並みや時計台を思わせる大聖堂、キキがホウキで飛びながらくぐったトンネルとか、映画で見たような景色が広がっていてキキとトンボがいるような雰囲気。 pic.twitter.com/KhUSd57dFM
— 阿部サキソフォン (@abesaxophonist) November 23, 2019
海辺の修道院の資料探してたらクロアチアのドミニコ会修道院(Dominikanski samo-stan Bol)の写真出てきたんだけど、もう絶対ここがモデルでしょ…鐘や窓のデザインそっくりだよ…
魔女の宅急便の街並みがクロアチアをモデルにしてるのは有名だけど、こうなると俄然行きたくなるわー⛪️ pic.twitter.com/jBrA45Bsog— にこやま@DQW/5/11S (@niko__yama) January 10, 2020
クロアチアは『魔女の宅急便』のモデルと言われる国として有名です。
特に映画の広告に使われている、キキが空を飛んでいて上空から見下ろすように広がっている風景と同じ光景をクロアチアの街並みに見ることができるからなんですね~。
ポルトガルの港町ポルトについてもツイートが集まっています。
🇵🇹ポルトガル第二の都市・ポルトはめちゃくちゃキレイな港町!魔女の宅急便の舞台だったくらい美しいのです。このようにほとんどがオレンジ色の建物で、色合いがかわいらしいのです。
全く別の世界に行きたい人にはぜひオススメしたい場所です! pic.twitter.com/L5cbPV6uMV— こ〜き 🇪🇺ヨーロッパナビ (@europenavi) September 8, 2019
ポルトガルのポルトは魔女の宅急便の舞台です。 pic.twitter.com/9XRLymET7W
— Ryou-くん (@7bv6VkUdMJZEVKj) January 6, 2020
そして南半球のアジアにあるオーストラリアにまでモデルが。
Ross Village Bakery
タスマニアにあるジブリの魔女の宅急便のモデルになったパン屋さん!
ところどころにグッズや日本語のアイテムがあった😸
人気商品のバニラスライスと😃 pic.twitter.com/dc94t0gLcS— りゅう🇦🇺 オーストラリアラウンド (@mmtttt14) January 8, 2020
このパン屋さんについては行き方を後ほどご紹介しますね。
最後は再びヨーロッパ、スロベニアの街ピランについてのツイートです。
魔女の宅急便の世界ピランへ旅したお話公開です。僕の旅の世界を共有できたら嬉しい。毎週【月・水・土】22時30分公開です。
魔女の宅急便はドゥブロヴニクだけじゃない。ピランがオススメ。【スロベニア・ピラン #03】世界中で散歩する旅 – OsmoAction で撮って…
→ https://t.co/fyISfTHuTh pic.twitter.com/s7oONLbrh6
— リュウサイ🌍バックパッカー旅24年目 (@ryusaiogushi) September 7, 2019
スロベニアはクロアチアのすぐ隣の国。
ヨーロッパは近隣の国どうし雰囲気が似通っているところがあるので、アニメの舞台となると複数の都市にまたがるのも頷けますね!
魔女の宅急便モデルのパン屋や海の見える街を地図つきで紹介
『魔女の宅急便』のもう一つのモデル♥
スウェーデンのヴィスビー♡ pic.twitter.com/lxEwJoE0Zf— 旅が大好き♥アキホ (@ohbeautifulll) January 12, 2020
キキが下宿させてもらっていたパン屋さん『グーチョキパー』のモデルになった建物は世界に3軒あり、そのうち2軒はパン屋さん、もう1軒はスウェーデンのゴトランド島、ヴェスビーという町にあるようです。
それぞれの行き方をご紹介します。
『グーチョキパン』のモデルの店への行き方・地図
ヴェスビー(スウェーデン・ゴトランド島)編
アドリア海に浮かぶ島ゴトランド島は、ストックホルムから飛行機か船で行くことができます。
でもまずは日本からストックホルムに行かなくてはいけませんね。
日本からストックホルムへのアクセス
①日本(成田/中部/関西)→フィンランド・ヘルシンキ(10.5時間)→ストックホルム(1.5時間)
もしくは
②成田空港→デンマーク・コペンハーゲン(11.5時間)→ストックホルム(1.5時間)
どうせならムーミンに寄ってからキキに行ってもいいにゃ~♪
ストックホルムに着いたら飛行機かフェリーかを決めてゴトランド島へ。
【飛行機】
ストックホルム駅前からバス→ブロンマ空港(15分)→ゴトランド島(30分くらい)
*ブロンマ行きのバスは1時間に2~3本出ているようです。バス発着のシティターミナルはストックホルム中央駅前の茶色いビル。切符は2階で買うか、クレジットカード利用ならバス車内でも買えるそう(往復155クローネ=1800円くらい)。
*ブロンマ空港→ゴトランド島の航空券は往復4万円くらいらしいです。
*ビスビュー空港から旧市街地までは4kmほどあり、公共のバスは6月下旬~8月中旬までしか運航していないようです。タクシーかレンタカーで移動する人も多いですが繁忙期は予約が必要だそうです。
【フェリー】
ストックホルム中央駅前からバス→ニュネスハムン(45分)→ゴトランド島(3時間半くらい)
*フェリー運航会社が出しているシャトルバスがあるらしいです。ストックホルムからニュネンハムンまでのバス運賃(往復238クローネ=2,800円弱)をフェリーチケットを購入する際、一緒に購入できるとか。
*フェリーのチケット代は往復558クローネ=6,500円弱らしいです。
*9:00AM出航で12:30頃到着とのことです。
フェリー運航会社HPはこちらから。→Destination Gotland
ヴェスビーの旧市街地に着いたら、Karlek Cafe& Barを探しましょう。
フェリーのマリーナからだと徒歩11分です。
このカフェ&バールの向かいのお店が、キキが下宿していたパン屋さんのモデルではないか、と言われています。
グーチョキパン店🥐
左が映画のお店
右がヴィスビューにあるお店(実際はケバブ屋さん)#ヴィスビュー #ゴットランド島 #スウェーデン #visby #魔女の宅急便 #グーチョキパン店 #キキ #世界遺産 #worldheritage pic.twitter.com/NWlsMKlIGS— World Traveler (@paris3776) September 29, 2019
キキの下宿先の『グーチョキパン』屋さんのモデルは、ケバブ屋さんなんですね~。
ケバブ美味しいですよね、ここのお店のランチタイムは11:00~15:00、ランチメニューは59クローネ=966円~だそうです。
お値段も手ごろだし、ヴェスビーに行ったら是非寄ってみたいですね~♪
タスマニア(オーストラリア)編
オーストラリアのタスマニア島にも『グーチョキパン』のモデルがあるとか。
さっそく日本からどうやって行けばいいのかご紹介します。
【飛行機】
①日本→メルボルン(10時間25分)→タスマニア島ホバート(1時間15分)
②日本→シドニー(9時間40分)→タスマニア島ホバート(1時間50分)
*オーストラリア本土からのアクセスは、必ずしもメルボルンとシドニーからしか乗り継ぎできないわけではないようです。シドニー、ブリスベン、ゴールドコーストからもジェットが出ているそうです。
【飛行機+フェリー】
③日本→メルボルン(10時間25分)からフェリー→タスマニア島デボンポート(12時間30分)
*該当のフェリーはスピリット・オブ・タスマニア号です。チケット購入はこちら。→Spirit of Tasmania
*フェリーの運賃は便によって大分幅があるようです、100豪ドルちょっとから300豪ドルちょっとまで。
*便は1日に2本出ているようです(朝と夜)
ちなみに、本土には『魔女の宅急便』のモデルになっている時計台がいくつかあるそうですョ。
- メルボルンのFinders Street駅の時計台
- ブリスベンのシティ・ホールの時計台
さて、グーチョキパンに戻ります。
タスマニア島に着いたらロス(Ross)という小さな町に向かいましょう。
電車がないそうなので、レンタカーかタクシーで行くしかなさそうです。
フェリーでも約2時間。
まだ飛行機で行くほうが疲れなくてよさそうですね。
着いたパン屋さんがこちら、Ross Village Bakery & Inn。(←トリップアドバイザのリンク貼っときます)
イチオシメニューはクロワッサン。
屋根裏部屋や裏庭が『グーチョキパン』屋にそっくりなんだそう。
B&Bも兼ねているのでキキが下宿していたのとそっくりなお部屋に宿泊できるらしいです。
静岡県浜松市(日本)編
もう1ヶ所、パスポートなしで行ける『グーチョキパン』モデル店が静岡県浜松市にあります!
その名も映画の通り『グーチョキパン』!
確かに似てる・・・。
アクセスはJR舞阪駅からバスに乗り『館山寺営業所』で下車、そこから徒歩5分だそうです。
食べログリンクはこちらから。
イートインスペースが屋根裏になっていて、キキが下宿していた部屋にそっくり、カウンターの様子など内装も映画のままだそうです。
かなりワクワクする、再現性高いパン屋さんだそう。
これは行ってみたくなりますね~♪
海の見える街行き方・地図
『魔女の宅急便』でキキが海の見える街上空をジジと箒に乗って飛んでいる、あのシーンはこの映画のファンなら誰でも憧れる光景ですよね。
これと同じ景色を見たいがために、日本からは多くの人がヨーロッパに出かけて行きます。
スウェーデンとクロアチアの「ザ・コリコ」ともいうべき風景が見られる絶景ポイントと行き方をご紹介します。
ゴトランド島ヴィスビー編
スウェーデンにある島ヴィスビーはアドリア海の青とオレンジ色の屋根のコントラストが美しい街です。
『魔女の宅急便』の海の見える街のモデル1つ目はこのヴィスビーです。
少し高いところに行けば海辺の街を見下ろせますが、特におすすめの絶景スポットをご紹介します。
先ほどの『グーチョキパン』モデルのケバブ店から徒歩3分のところにある『サンタマリア大聖堂』。
この教会の敷地内にある階段を上がると高台があり、まさに『コリコ』の街を見下ろしたような風景が見られる展望スポットになっています。
クロアチアのドブロブニク編
クロアチアの街ドブロブニクが海の見える街のモデル2つ目です。
この街の絶景ポイントはスルジ山にあります。
ケーブルに乗ってスルジ山を上がっていくと山頂に到達するまでの間にもアドリア海とドブロブニク旧市街を見下ろすことができ、山頂から見た景色は、まさにキキが箒に乗って空から見た風景そのままです。
地図だけ見てもどんな絶景かイメージできるようですね~♪
まとめ
【魔女の宅急便】
ゴトランド島(スウェーデン) pic.twitter.com/ZPZizBCUx4— uwasanoroketi (@uwasanoroketi1) January 13, 2020
今回は『魔女の宅急便舞台はどこ?モデルのパン屋や海の見える街を地図つきで紹介』ということで、特にキキが下宿していた『グーチョキパン』と海の見える街のモデルとなった場所について行き方を地図つきでご紹介しました。
映画『魔女の宅急便』は1989年に公開されたジブリ作品です。
作者は角野栄子さん。
日本人が書いた児童小説ながら、出来上がった映画の舞台はどこと特定できない、世界中の魅力的な風景を切り取った架空の街でしたね。
映画の公開から30年たった今でも、宮崎駿監督が訪れてヒントをもらったという、いろいろな国の風景を探しに多くの人が旅に出ています。