この前、大ヒット・ホラーシリーズの1作『アナベル○○人形の誕生』を観ました。
ウォーレン夫妻のシリーズは全てが実話を元にしているということですが、シリーズすべての作品を観てもどうしても解せないのがこの人形です。
いくらホラー映画だからって、なんでここまで怖ろしい形相にしなきゃいけなかったのでしょう!?
だって実物のアナベル人形は、拍子抜けするほど可愛いんですョ。
このお人形に本当にそんな恐ろしい逸話があったなんて信じられないくらいに。
そこで今回は、実際の人形アナベルについて気になることをいろいろ調べてみました。
どこのメーカーのどんな人形で実際には何があったのか?
今回は、実際のアナベル人形が持つ、映画とは違うアナザーストーリーをご紹介します。
もくじ
アナベル人形の実物はラガディ・アン。メーカーは・・・
ただ怖がらせるだけでなく、恐怖に打ち勝つための愛や絆の大切さも逃さず描く『死霊館』シリーズはホラー初心者の方にもおすすめです pic.twitter.com/myh66fX2gA
— wild-bird_3:00 (@war_ker02) October 12, 2020
あなたは見たことがありますか、かの有名なアナベル人形の実物を?
アナベルと名付けられたこの人形は、アメリカでは大人気の絵本のキャラクター、ラガディ・アンのぬいぐるみなんだそうです。
それが本当ーに、可愛い!
まずはウォーレン夫妻の自宅、『ウォーレンオカルト博物館』に保管されている、実際のアナベル人形の姿をご覧ください。
アナベル人形実物の画像を紹介
どうですか、この見た目!↓
こんなに可愛いんですよ。
このラガディ・アンは「ラグ・ドール」といって、布で作られたぬいぐるみのお人形です。
ラガディ・アンにはいろいろなサイズがあり、歴代のメーカーが少しずつデザインを変えて製作しています。
メーカーごとに見た目にも違いがあるのですが、わたしはこのラガディ・アンがひときわ可愛いデザインだと思います。
このバージョンのラガディ・アンを製作したメーカーは、ニッカーボッカー社です。
歴代メーカーのラガディ・アン例
ボーランド社(1918~1934) | エクスポジション社 (1935~1936) | モーリー社(1935~1938) | ジョジーン社(1939~1962) | ニッカーボッカー社(1962~1983) | ハズブロ社 アプローズ社(1983~ 現在) |
こうして比べてみると、わかりやすいですよね。
メーカーごとに少しずつ顔や雰囲気が違っています。
同じメーカーでも数年ごとに多少バージョンを変えて新しいデザインを販売していたようですが、今回は各メーカー1デザインのみご紹介しました。
表にあるように、ニッカーボッカー社が「アナベル人形」となったラガディ・アンを製作していたのは1962年~1983年でした。
実在のアナベル人形にオカルト現象が始まったのは1970年だといいますから、まさにその頃、店頭に並んでいたお人形だったことがわかります。
今でも買える!ヴィンテージ物となったラガディ・アン
今もアナベル人形と全く同じラガディ・アンは、購入できることがわかりました。
たとえばこちらのラガディ・アンと、彼女のお友達アンディくんがセットになった商品は、海外通販サイト『セカイモン』で販売されています。
すでにヴィンテージ物だしラガディ・アンとアンディのセットというのは珍しいので、値段は高いですね。
中にはラガディ・アン単体で販売しているこんな商品もありました。
いずれにしろ、船賃とセカイモンへの手数料などかかって、多少値が張るのは否めないのですが、買おうと思えば全く同じお人形が手に入るというのはちょっと嬉しい発見です。
『〇霊館』シリーズにラガディ・アンを使用しなかった理由とは
アナベル人形の怖い逸話を映画にする時、ジェームズ・ワン監督は次の2つの理由から、ラガディ・アンを使用しなかったといいます。
- 著作権などクリアすべき問題があったため
- ホラー映画らしくもっと怖い見た目の人形を使ったほうが良いと考えたため
たしかにどちらの理由も納得いきますね。
ただ、1つめの「著作権」の問題についてはアナベルシリーズ2作目となる2017年の映画『アナベル〇霊人形の誕生』制作の時までにはクリアできたようです。
映画の最後で、まさにこのニッカーボッカー社のラガディ・アンが出てきますからね!
この映画シリーズが世界中で大人気になったせいもあるのでしょうね。
この頃までには実際のアナベル人形がどんな見た目をしているかも有名になっていたし、該当のデザインはもはや製作されていない状態だったので、風評被害を恐れる理由がなくなったのかもしれません。
いずれにしろ、ラガディ・アンはホラー映画には似つかわしくない、可愛らしい見た目のお人形だったということですね。
では、このうっとりするほど可愛いアナベル人形にどんな怖ろしい現象が起きていたのか、ご紹介しましょう。
実物のアナベル人形がウォーレン夫妻の元へ来た経緯
上野ヤマシロヤで10月31日よりホラー映画フェアが開催されるようですね🤔
8月に来店した際には映画のプロモーションで使用されたアナベル人形が飾られていました😌 pic.twitter.com/Bop4LmepqU— Tom (@ttt106106) October 19, 2020
今は亡きエド・ウォーレン氏は、『ウォーレンオカルト博物館』に保管されているこの人形について
「非常に賢く、恐ろしい」人形だとコメントしていたそうです。
保管されていたガラスケースは厳重に鍵がかけられていました。
博物館に見学に訪れた人たちは「決してケースに手を触れてはいけない」と注意を受けていましたが、それを聞かずにケースに触れた男性は、博物館を出たすぐ後にバイクで事故を起こし、帰らぬ人となってしまいました。
エド・ウォーレン氏の妻で鋭い霊感の持ち主だったロレインは、アナベル人形とは恐ろしくて決して目を合わせられなかったそうです。
ウォーレン夫妻が人々にしたかった忠告は、
「霊も悪魔も悪霊も存在する。決してジョークだと思って軽く扱わないこと」でした。
同感です・・・怖くてジョークにできません。
ではここからは実際のアナベル人形にどんなオカルト現象が起こってウォーレン夫妻の下へ送られてきたのか、映画とは別の実在したアナザーストーリーをご紹介します。
誕生日プレゼントにラガディ・アンが贈られる
1970年。
看護士をしていた28歳の女性が、誕生日にお母さんからラガディ・アンをプレゼントされました。
女性はこのお人形をベッドに置いておくようにしたのですが、やがて人形が勝手にポジションを変えていることに気づき始めます。
足をクロスしていたり、ひとりでに体の向きを変えていたりしたそうです。
女性はルームメイトの別の女性と一緒に暮らしていたのですが、ある日二人は床にクッキングシートに書かれたメモが落ちているのを見つけます。
「わたしを助けて。私たちを助けて」と書かれてあったそうです。
しかし不可解だったのは、二人はキッチンペーパーを家に置く習慣がなかったことでした。
その不可解なメモはその後もたびたび見つかるようになり、人形は寝室のベッドの上だけでなく勝手にいろんな部屋に移動して見つかるようになりました。
ある時などは人形が血を流していたそうです・・・
霊媒師に助けを請う
ある日、二人の友達の男性が家に遊びに来てうたた寝をしていたところ、男性は急に窒息するような息苦しさを感じて目を覚まします。
と同時に、部屋の中に座っていたラガディ・アンの強い視線を感じたそうです。
気づくと男性の上半身には深い切り傷ができていました。
二人の女性とこの男友達は最初、部屋に誰かが侵入して悪さを働いているんだと思ったそうです。
しかしいくら調べてみても誰かが入った形跡もないし原因がわからないので、とうとう霊媒師にアドバイスを請うことにしました。
その時言われた話というのが、こうです:
霊媒師の鑑定結果
女性とルームメイトが住んでいるアパートが建つずっと前に、その土地には別の建物が建っていて、そこにアナベル・ヒギンズという少女が暮らしていていました。
彼女は残念なことに7歳という若さで他界してしまい、彼女の霊は看護師の女性がラガディ・アンをもらった時に、この人形に乗り移ったのです。
アナベル・ヒギンズは
「久しぶりに二人のルームメイトを得て楽しかったので、これからも二人と一緒に居たい。
そして大切にされて、愛されたい」
というメッセージを女性たちに伝えたがっているのです。
これを聞いた女性たちは、アナベルがかわいそうになり、一緒に暮らすことを受け入れました。
すると、それまでのオカルト現象がさらに悪化していき、余計に二人を悩ませるようになってしまったのです。
最終的に、ウォーレン夫妻の元へ相談が来たとき、夫妻はこの女性二人にこう告げました。
「人形に霊が乗り移っているわけではなく、この人形を悪魔が操っているのです。
彼が乗り移ろうとしているのは人形ではなく、人間です。」と。
そして自分たちの手には追えないと判断した女性たちは、このお人形をウォーレン夫妻に託したのでした。
ウォーレン家までの道のり
ウォーレン夫妻は、預かったアナベル人形を車に乗せて家路に着きましたが、高速道路を使うのはやめて、一般道を走ることにしました。
アナベル人形を乗せて高速道路を走るのはあまりにも危険だったのです。
案の定、一般道を走っていても運転に邪魔が入り、エド・ウォーレン氏はたびたび車を停車させると、聖水をかけてアナベルのエネルギーを鎮めなくてはなりませんでした。
想像すると、ありえないとも言い切れないところがやっぱり怖いですね。
小話:夫のために折れ続けてくれた和箸たち
目に見えないエネルギーが人間の生活に作用することって、ある気がします。
我が家では、少し前に夫の箸ばかり折れてしょっちゅう買いなおしていた時期がありました。
夫は「韓国の箸買ってきて」なんて言ってましたが、
私は「ステンレスみたいな折れない箸買ってきちゃったら、あなたの代わりに厄を受けてくれるものが無くなっちゃうよ」と言って、相変わらず木の箸を買っていました。
その後、夫が常用している薬を変えると、急に体調が良くなって箸も折れなくなったのです。
最近、夫は「箸が厄受けてくれてるって話、本当だったね」とつぶやいていました。
はい。
本当だったと思っています。
映画のストーリーと実物のアナベル人形との違い
実物のアナベル人形は、看護師をしていた28歳の女性が持っていたものでした。
誕生日にお母さんからもらった贈り物です。
お母さんは店頭から購入したのか、はたまた誰かから譲り受けたのか、その前の話まではわかっていません。
映画では、最初この人形はある夫婦の持ち物だったと描かれていました。
2014年に公開された『アナベル 〇霊館の人形』で確認することができます。
夫が妻の人形コレクションの1つとしてプレゼントしたのですが、その妻が妊娠し予定日が近くなった頃、カルト宗教の二人組が家に押し入りその妻を刺したのです。
二人組のうちひとりの女の名前がアナベル・ヒギンズで、彼女もその場で命を落としましたが、その時流れた血が人形に落ち、それ以来怖ろしい現象が起こるようになった、と描かれています。
この点は、実際のアナベル人形に伝わる話とは一致しない点です。
実物のアナベル人形になぜ恐ろしいことが起こるようになったのか、実際のところはわかっていません。
ウォーレン夫妻をモデルにしたこの映画シリーズは、全て実話を元に制作されていることで有名ですが、設定や脚色など細かい点では実話との違いもあったということですね。
アナベル人形実物の現在の持ち主は誰でどこにあるの?
2着目はホラー映画併せで、呪いの人形アナベルやってました!!✨
チャッキーのMJとは呪いの人形併せだよー🔪
ホラー併せめっちゃ楽しかった…!!😇💕💕
またやりたい!!!🎵🎵 pic.twitter.com/ncKgVKH80x— まなみん (@EnterSlope) October 17, 2020
アナベルシリーズの映画のモデルとなったウォーレン夫妻は、アメリカ合衆国コネチカット州のモンローというところに住んでいました。
残念ながらお二方ともすでに他界されていて(エドさん:2006年8月23日・79歳/ロレインさん:2019年4月18日・92歳)現在は娘のジュディさんが夫のトニーさんと一緒に、アナベル人形の管理をされています。
つまりジュディさんとトニーさんが経営するオカルト調査の会社、NESPRがアナベル人形の現在の持ち主ということになります。
アナベル人形の現在の持ち主は映画に登場したトニーとジュディ?
今回調べて知ったのですが、このトニーさんという方は1作目の時から映画に出てきていました。
ウォーレン夫妻のアシスタントの男性がいましたが、あの役のモデルとなった方なんですね!
1作目では、ジュディがまだ小さくて両親がポルターガイスト現象の調査で留守にする間、おばあちゃんが来て面倒を看てくれたりしていました。
その後、大人になったジュディとトニーが出会い、結婚されたそうですが、なんとトニーの一目惚れだったそうですよ。
ジュディが遠くからトニーに笑顔で手を振ったのですが、ジュディは他の誰かと間違えて手を振ったんだそうです。
人間違いだったのに、トニーはその笑顔と手を振る仕草で雷に打たれて
「なんとしてもこのミステリアスでゴージャスな女性をゲットしなきゃ!」
と決意したんだそうです。
へぇ♡
アナベル人形はどこにあるの?
トニー・スペラさんと奥様のジュディさんは、ご両親のウォーレン夫妻が住んでいたコネチカット州モンローの自宅に、現在もアナベル人形を保管されています。
いわく付きの品々が数多く封じ込められているその部屋は、『ウォーレン・オカルト博物館』という名前で広く知られており、Googleマップに検索をかけたらちゃんと出てきました。
ただ、現在は「閉業中」だとのこと。
お二人が経営する会社、NESPRのホームページには活動内容についての情報が詳しく出ているので、トニーさんが現役で会社を運営されていることは間違いなさそうです。
博物館だけが閉業されているのかもしれませんね。
ただ、個人的にコネチカット州のこの住所を訪ねて行ったら、アナベル人形も見せてもらえるのかもしれません。
住所:30 Knollwood St, Monroe, CT 06468 アメリカ合衆国
でも、目を合わせちゃダメなんだそうです。
こんなにも可愛らしいアナベル人形でも、犠牲者を何人も出した呪いのお人形なので、霊感の強い人だと怖くて目を見られないそうです。
万一、訪ねて行って見せてくれると言われたら、くれぐれも注意してくださいね!
まとめ
ファーミガ姉妹綺麗ですよね✨
アナベルの時もそうでしたが繋げ方うまいと思いました! pic.twitter.com/RBUlZ4noS0— ヤマハ@映画垢 (@yamahamovie) September 21, 2018
『アナベル人形実物はどのラガディ・アン?可愛い見た目と裏腹なアナザーストーリー』のタイトルで実物がめっちゃんこ可愛いアナベル人形についてご紹介しました。
実際のアナベル人形は、ニッカーボッカー社が1970年代に製作・販売していたラガディ・アンでした。
今もヴィンテージ物として海外通販サイトから購入することができます。
映画の中ではアナベル人形は夫から妻に贈られた人形と描かれていましたが、実際はお母さんから看護師をしている娘への誕生日プレゼントでした。
なぜアナベル人形に恐ろしい現象が起こるようになったのか、実際の話はわかっていません。
現在の持ち主はウォーレン夫妻のお嬢さんのジュディと、その旦那さんのトニーでした。
ウォーレン夫妻はすでに他界されていて、奥様のロレインさんは昨年の4月に92歳で亡くなられたとのことです。
お嬢さんのジュディさんはウォーレン夫妻のアシスタントをしていて映画でも登場したトニーと28歳の時に出逢い、トニーの一目惚れで交際に発展したそうですョ。
アナベル人形は、ウォーレン・オカルト博物館に保管されていますが、現在この博物館は閉業中だそうです。
どうしてもアナベルちゃんに会いたい方は、コネチカット州のモンローにある住所を訪ねてみてください。
頼めば会わせてくれるかもしれません。
でも万一それが叶っても、目を見つめないように注意すべし!とのことでした。
急に車が風に煽られてハンドル取られるとか?・・・