映画『ミッドサマー』の主人公ダニーは、恋人のクリスチャンをホルガ村の娘・マヤに寝取られてしまいました。
マヤは、ダニーたちを夏至祭に誘ったペレの妹なので、ダニーとクリスチャンが恋人同士であることは知っていたと思いますが、なぜクリスチャンを誘惑したのでしょうか?
ダニーの恋人と知りながら誘惑せざるを得ないほど、マヤはクリスチャンに恋をしていたのでしょうか?
今回はホルガ村という異質な風習を持つ村の特性を踏まえて、マヤがクリスチャンを誘惑した理由について考察したいと思います。
マヤ役の女優、イサベル・グリルさんのプロフィールも併せてご紹介します♪
もくじ
マヤがクリスチャンを誘惑したのはなぜ?ネタバレ考察
ノブ「早く立ち去るんじゃあ!」#ミッドサマー#祝祭がはじまる pic.twitter.com/UOkTVN2FW7
— らいみぃ (@Raimy164) February 22, 2020
ダニーたち大学生のグループは、ペレに誘われてホルガ村の90年に一度の大祭に訪れます。
そこでクリスチャンの目を引いたのは村の美しい娘、マヤでした。
マヤはダニーたちが村に着いてすぐの頃からペレに目をつけていたように見えます。
一目ぼれだったのでしょうか?
マヤはクリスチャンに恋をしていたのか?
ホルガ村の夏至祭に外部から人を招く目的の1つは「近親相姦で種を絶やさないこと」です。
これはダニーたちがホルガ村に着いてすぐ、村の人に質問した時にそう答えていました。
マヤは村から「男性とセックスしても良い」許可を得たばかりの少女なので、村人の中に気に入った男性がいなければ、クリスチャンたち外部から来た男性からお目当ての人を見つける必要があります。
ダニーたちグループの中にはクリスチャンの他に、ジョシュやマーク、サイモンもいました。
それでもクリスチャンを誘惑したというのは、マヤなりに彼を気に入ったからというのは間違いないはずです。
ただし、それはクリスチャンの遺伝子を持つ「子供を産みたい」という理由からで、クリスチャンに恋していたわけではないと思います。
ダニーの恋人と知りながらクリスチャンを誘ったのはなぜ?
それは、マヤにはクリスチャンが誰の恋人でも関係なかったからです。
ホルガ村では、個人的な欲や執着というものには価値を置かない伝統があるので、誰かの恋人を取ったとか取られた、ということは問題にならなりません。
セックスの許可が得られた→子供を産んで種を継続させよう→気に入った男性を見つけた→この人の子どもを産もう→村に進言→儀式通りに決行→成功!
マヤと村人の意識はこれだけです。
クリスチャンとマヤが性行為に及んだことは、恋人のダニーにさえも「あなたには関係ないことよ」と諭し、別問題として扱います。
マヤの口紅の意味とは
クリスチャンとマヤが結ばれた後、祭りに戻って来たマヤは真っ赤な口紅をつけています。
それまではリップクリームのような、色味の目立たないものをつけていたので、この真っ赤な口紅をつけることも、そのタイミングも全て、儀式の工程のひとつとして予め予定されていたのだろうということがわかります。
マヤの処女喪失を象徴するための儀式のアイテムとして、この口紅が登場したのでしょう。
マヤにはクリスチャンを誘惑した罪悪感はない?
ないと思います。
まずクリスチャンを誘惑したのは、マヤひとりの個人的な感情からというわけではなく、村の伝統としきたりに従ってのことです。
村の計画を実行に移すためにマヤは一つの役割を担ったというだけに過ぎません。
それにマヤは、もともとホルガ村で生まれ育って、まだ外の世界を知らないので、自分のしたことに良いとか悪いとかの概念はなく、当然のことだと思っているはずです。
ホルガ村では18歳から36歳までが人生の夏の季節とされ、その期間は外の世界を見て廻ることができます。
そこで初めてホルガ村とは全く価値観の違う人たちの社会に身を置くことになりますが、18歳ともなればその人の基本的な価値観は粗方決まってしまうものなので、その時になって個人的な感情を大事にする人たちに染まるということもないのかもしれません。
外の世界では何か辛いことがあった時一人で乗り越えなくてはいけないことが多いですが、村に帰ればみんなで一緒に乗り越えてくれる環境があるので、ホルガ村の価値観のほうがずっと良いと思う可能性のほうが高いのではないでしょうか。
マヤはその後どうなる?
マヤは計画通り、クリスチャンの子どもを身ごもってやがて出産すると思います。
しかし問題は、ダニーがそれを許すかどうかですよね。
ダニーがやがてマヤを殺害するのではないか、という見方もあるようですが、わたしはそうはしないと思います。
個人的な意見としては、ダニーは映画のラストで完全に頭がホルガ村脳に切り替わってしまったと考えています。
クリスチャンたち生贄が火を放たれた神殿を見て最初は泣き叫んでいるものの、ふと周囲を見渡すと同じように泣き騒いでいる村人で溢れています。
その光景を見てダニーは、自分を責めなくていいんだ、これでいいんだと急に新天地が開けたように吹っ切れるのです。
その状態からダニーが元の価値観に戻ろうとすることはないんじゃないか、というのが私の考えです。
もはや外の世界に戻ればダニーは殺人者ですから、ホルガ村に染まるほうがずっと楽です。
だからマヤの行為も理解し、許すようになると思います。
それができず正気に戻り、マヤを責めるなどしてもめ事を起こせば、先に生贄にされるのはダニーだと思います。
ミッドサマーマヤ役・イサベルグリル(Isabelle Grill)はどんな女優?
ミッドソマーのこの美人、Isabelle Grillさん。
めちゃくちゃホラー顔で良いな。 pic.twitter.com/c9ChZRzoWT— diz { 映画 } (@DIZfilms) September 27, 2019
今回、ホルガ村の妖艶な美少女マヤを演じたイサベル・グリルさんにも注目が集まっています。
ここでイサベル・グリルさんについてもご紹介したいと思います♪
アメリカ国籍の女優さんですが、出身はスウェーデンです。
23歳、おとめ座だそうです。
イサベル・グリル(Isabelle Grill)プロフィール
本名:Isabelle Grill(イサベル・グリル)
生年月日:1997年9月20日(23歳)
出生地:スウェーデン ゴーテンバーグ
国籍:米国籍(スウェーデン系アメリカ人)
職業:女優
身長:175cm
体重:60kg
目の色:青
髪の色:褐色[/aside]
175㎝の長身、すらっとしていて赤毛の長い髪をしていて、なんかメーテルみたいですね♪
イサベル・グリル(Isabelle Grill)出演作を画像付きで紹介
Wishing you a tranquil and majestic holiday, and a happy #MIDSOMMAR🌻🌷🌼🌸💥
☀️💐🥧 NOW PLAYING NATIONWIDE! 🌿🔥🥩 pic.twitter.com/sWUg8BbW8e
— Midsommar 🌻 (@MidsommarMovie) July 4, 2019
『ミッドサマー』ではそのルックスと役どころで一躍有名になり、多くのファンを獲得したイサベル・グリルさんですが、実は女優としてのキャリアはごくわずかであることがわかりました。
- Götaplatsen #flerochfler(2018)
- Mord! Mord! Mord!(2018)
- Svartklubb(2018)
- Tennis Dad(2018)
- Midsommer(2019)
イサベルさんはスウェーデンでデビューしたそうです。
2018年のスウェーデンの短編映画『Götaplatsen #flerochfler』は直訳すると『ヨーテプラッテン#ますます』です。
ヨーテプラッテンはスウェーデン南西部の「イエーテポリ」という湾岸都市の中心部にある広場だそうで「イエータ広場」とも言うそうです。
「イエータ広場にて#ますます」って感じでしょうか。
イエータ広場で何かが起きたんでしょうねぇ・・・それがますますヒートアップしちゃった感じなんでしょうか・・・汗
内容がわからずご紹介できないことがもどかしいですが。w
この映画でイサベルさんはデビューしましたが、同じく2018年には別の短編映画『Mord! Mord! Mord!』にも出演しています。
「Mord」は日本語で「殺人」。
『殺人!殺人!殺人!』って・・・w
やっぱりサスペンス&ホラー向きの女優さんなのでしょうか?・・・
どちらもスウェーデンでは公開されていますが、日本には入ってきていないようです。
その他『Svartklubb』や『Tennis Dad』という作品に出演しているそうです。
『Svartklubb』は違法なレイプで奇病が蔓延してしまうというストーリーだそうで、この作品もホラーに近いようです。
『Tennis Dad』については、スウェーデンのドラマ作品だったことがわかりました。
プロテニスプレーヤーのお父さんに娘もテニスで成功するよう、息の詰まるプレッシャーをかけられて苦悩する娘の役だそうです。
英語字幕はあるそうですが、日本には入ってきていません。
イサベルさんが長編映画に出演したのは今回の『ミッドサマー』が初めてです。
彼女は現在ロサンゼルスに移住していて、ぜひともハリウッドで成功したいとのことなので、今後多くの作品で目にすることになるのでしょうね♪
>>イサベル・グリルさんが『ミッドサマー』のマヤ役について語る!
イサベル・グリルかわいい!ツイッターの反応を紹介
イサベル・グリルさんについて、すでに名前を知ってる人からは可愛い!の声が。
村の女の子役の、
イザベル・グリルさん。
絵画から出てきたような雰囲気もあり、ゴシックなメイクや、モードな雰囲気も似合う。#ミッドサマー #Midsommar pic.twitter.com/IoCYzfEnPg— ☆hirondelle☆ (@hirondelle33112) February 23, 2020
#ミッドサマー
村の少女をやってたイザベル・グリルちゃん、激かわ。
映画の内容から打って変わってほのぼのオフショットに癒される。 pic.twitter.com/0c6TjOttfV— (´・_・`) (@danngorillion) February 24, 2020
これからの活躍が楽しみですね~♪
まとめ
それにしても我らがウィル・ポールターの人を不愉快にさせる演技たるやもう絶品だよ。本人は「デトロイト」で人種差別的な警官役演じてる最中辛すぎて泣いちゃうくらいのいい人なのに。いい役者だよウィル・ポールター。
#ミッドサマー pic.twitter.com/Z2xQj7byho— yoshi (@yoshi_yoshi_009) February 21, 2020
今回は『ミッドサマー・マヤがクリスチャンを誘惑したのはなぜ?マヤ役女優についても紹介』のタイトルで、クリスチャンを誘惑したホルガ村の美少女マヤの心情を考察し、マヤ役を演じたイサベル・グリルさんのプロフィールについてご紹介しました。
マヤはクリスチャンを気に入って誘惑したものの、クリスチャンに「恋をしている」わけではなかったはずです。
マヤの目的は村の儀式と計画を成功させること、つまり子どもを身ごもることでした。
外部の人間を時々招いて、子どもを授かり子孫を増やす、というのはハルガ村全体の目的の一つです。
マヤはそれについて罪悪感など持たないし、傷ついたダニーの世話は村の風習の通りに周りの女性たちが一緒に号泣することで対処できました。
マヤのその後は、計画通りにクリスチャンの子どもを出産して、子孫を増やすことに貢献したと思います。
ダニーがそれを許せずもめ事が起きるようならむしろ、先に生贄の道をたどるのはダニーのほうではないでしょうか。
しかし映画の最後でダニーはクリスチャンを処刑した自分を許し、新天地を開いたので、もはや外の世界に戻ることはないというのが個人的な考えです。
ダニーはマヤがクリスチャンを誘惑したことを理解し許すでしょう。
二人はつかず離れず共存し、個人的なエゴを出したほうが先に命を絶たれると思います。
演じたイサベル・グリル(Isabelle Grill)さんはスウェーデン出身の米国籍の女優さん、23歳です。
メジャーな映画はミッドサマーが初めてですが、これからスクリーンでお目見えする機会が増えるのではないか、と期待しています!