ルパン三世映画2019の声優は誰?次元の声だけ変更がない理由は?

ルパン三世映画2019の声優は誰?次元の声だけ変更がない理由は?
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ルパン三世の映画13作目となる『ルパン三世THE FIRST』が公開されましたね。

2019年は1月にもスピンオフとなる『LUPIN THE ⅢRD峰不二子の嘘』が公開されました。

ルパンの誕生から50年近く、数多くの作品が手を変え品を変え発表されてきましたが、長い歴史ゆえにアニメ版の声優も移り変わってきました。

では来月公開される新作の声優は誰に決まったのでしょうか?

次元大介の声だけ一度も変更がない、ってご存知でしたか?

理由はなぜでしょう?

今回は、「ルパン三世映画2019の声優は誰?次元の声だけ変更がない理由は?」についてご紹介します。

 

もくじ

ルパン三世映画2019の声優は誰?

最新の『ルパン三世THE FIRST』はどなたがどの役を担当されるのでしょうか?

2019年のルパンといえば5月に公開された”峰不二子の嘘”編もありますね。

原作者のモンキー・パンチさんが亡くなられた直後の公開だったことから、この映画の冒頭には追悼メッセージが表示されたそうですね。

そちらの配役にも触れつつ、最新の配役についてご紹介しますね。

 

ルパン

ルパンはおなじみ、クリカンこと栗田貫一さんです。

栗田貫一さんは「ルパン三世の声二代目」ですが、初代・オリジナルのルパンだった山田康夫さんとはとても仲が良かったそうです。

栗田さんが初めてルパン三世の声を演じたのは1995年の『ルパン三世くたばれノストラダムス』でした。

しかしその時栗田さんが受けた依頼というのは、突然倒れてしまった山田康夫さんのピンチヒッターだったのだそうです。

結局、その後山田康夫さんは急逝してしまい、以来栗田さんがルパンの声を演じることになったのでした。

2019年1月に公開された『ルパンTHE ⅢRD 峰不二子の嘘』でももちろんルパンの声はクリカンさんです。

ちなみに、栗田さんといえば2015年に奥様へのモラハラ動画がテレビで放映されてしまい、視聴者から大きな非難を受けた、という騒動がありましたね。

しかしその後、栗田さんは「前頭側頭型認知症」という病気だと診断されました。

酷いモラハラだったのに、病気のせいでそれがモラハラだとは全く認識できなかったらしいです。

管理人・かにゃ

クリカンさん、奥さんに罵倒したりして酷い映像がテレビに流れたにゃん。

「クリカンもよくあんな映像流すのOKしたな!」って視聴者から呆れられてたにゃん。

酷いことしてる自覚がなかった証拠にゃん。

病気はしっかり治療して、いつまでも健康にルパンとして活躍し続けて欲しいですね。

 

次元大介

次元大介の声は小林清志さんです。

小林清志さんは日本でテレビ放送が始まった当初から海外ドラマや映画の吹き替えを担当されてきたパイオニアでもある方です。

マイクの位置がちょっと変わるだけで演じる声が違ってしまうということで、細部にまでこだわり、確認は必ずご自身でされるという徹底ぶりだそうです。

小林さんが伝えてこられた技術が現在の吹き替え業界に反映されているのですね。

ご存知ですか、小林さんはルパン三世の放映が始まった当初からずっと次元を演じていらっしゃるんですよ。

たった一度、1987年制作の『ルパン三世 風魔一族の陰謀』だけはキャストが総入れ替えになったので小林さんも出演されていないのですが、他は全て次元の声は小林さんです。

他の役は別の方に譲っても、ルパン三世シリーズの次元大介だけは、ご自身で演じ続けていらっしゃるんですよね。

ルパン三世ファンには本当に有難いことですね。

 

石川五ェ門


石川五ェ門の声は浪川大輔さんが演じます。

声優さんというのは、さすがにいろんなキャラクターを演じ分けられる素晴らしい声をされているんですね。

浪川さんが演じた『ターミネーター2』の時のジョン・コナーはとても可愛かったですね。

初代五ェ門の井上真樹夫さんから浪川さんに役が受け継がれたのは2011年。

14歳の多感な少年ジョン・コナーと、満月を刀で一太刀、真っ二つにぶった切る五ェ門の両方を演じ分けられるってすごいなぁと思いますが、当初は浪川さんの五ェ門には反対する人も多かったとか。

しかし浪川さんは五ェ門は低い声の「イメージ」があるだけで、「実際に低い声なわけではない」と気づいたのだそうです。

確かに浪川さんの声で五ェ門がすっかり定着してしまいましたから、今ではそんなことがあったなんて思えませんね。

 

峰不二子


峰不二子の声を演じるのは沢城みゆきさんです。

沢城さんが不二子の声を担当するようになったのは2011年の『ルパン三世 血の刻印~永遠のMermaid~』から。

当時2代目だった増山江威子さんから受け継ぎ、3代目不二子となりました。

浪川大輔さんも2011年から五ェ門の声を演じることになり、この年はルパン三世ファンの皆さんには変化の年という感じだったかもしれませんね。

沢城さんは『ゲゲゲの鬼太郎』の鬼太郎の声でもあるんですね。

小学校の頃から声優になりたいと憧れていたそうで、誠実な演技で幅広い役を支える声優さんとして信頼されているそうですョ。

 

銭形警部

銭形警部は、山寺宏一さん。

山寺さんの声はどこでも聞くくらいあらゆるところで大活躍されている声優さんですね。

最近では映画『アラジン』のジーニー役や、NHK朝ドラの『なつぞら』にも声優・豊富遊声役で出演されていました。

山寺さんは幅広い役柄を演じられる声優さんとして有名ですが、中でもご本人が「難しい」と仰っているのがディズニーのドナルドダック役と『リロ・アンド・スティッチ』のスティッチ役だそうです。

発声の仕方も、その声で日本語を喋るのも、何年経っても難しいそうで、そんなエピソードを聞くとプロの世界の厳しさを感じますね。

山寺さんが銭形警部の声を演じるようになったのは2013年の『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』からです。

2019年5月公開の『ルパンTHE ⅢRD 峰不二子の嘘』に銭形警部は出ていなかったのか・・・銭形警部の名前も山寺さんの名前も情報が上がってこないのでわかりません。

 

ルパンに恋するヒロイン・ルティシア


広瀬すずさんは今回ゲスト出演で、ルパンに恋する聡明な少女ルティシアを演じるそうです。

広瀬さんは、NHK朝ドラの「なつぞら」では主役のアニメーターなつの役でした。

自分たちの作ったアニメーションに生き生きした声が入る様子を感動しながら見ていた表情が印象的でしたね。

声優としての出演は2015年の『バケモノの子』、2017年の『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』から今回は3作目です。

21歳と若いながら多くの作品で評価が高く、今回のルティシアもルパンとどんな恋物語が展開されるのか楽しみですね。

 

秘密組織の研究者・ランベール

吉田鋼太郎さんがゲストとして出演されるのはランベールという研究者の声だそうです。

ランベールはゲラルトから指示を受けてルパンたちの邪魔をするのか、出し抜こうとするのか、いずれにしろ敵対する側の一人のようですね。

吉田鋼太郎さんは声優というより舞台からスタートされた俳優さんですね。

シェークスピアなどの海外古典劇がこなせる貴重な俳優さんとして、演出家の蜷川幸雄さんから重宝がられ、蜷川さんの舞台に多く出演されたそうです。

蜷川さんは藤原竜也さんを俳優デビューから育てた方でもあるので、吉田鋼太郎さんと藤原竜也さん、その他小栗旬さんなどは同じつながりで親交が深いそうですよ。

 

謎の男・ゲラルト

藤原竜也さんも今回は謎の男、ゲラルト役でゲスト出演です。

15歳で舞台『身毒丸』の主演を果たし芸能界デビューされて、天才と評価を受けたそうです。

大変な努力家でストイックな俳優さんでもあり、持病の腰痛で全く歩けず足が上がらない状態のところから奮起し、鬼気迫る迫力で本番をこなしたというエピソードがいくつもあるほど、プロ意識が高い方なんですね。

声優としては、『スチュアート・リトル』のスチュアートの吹き替えをシリーズで担当されたり、韓流ドラマ『IRIS(アイリス)』ではイ・ビョンホン演じるキム・ヒョンジュンの吹き替えもされていました。

今回の謎の男ゲラルトは悪役のほうだそうですが・・・怪盗ルパンがそもそも泥棒一味なんですから・・・何が悪役かわかりませんね。笑

藤原竜也さんは、ハムレットのような典型的な二枚目だけでなく映画『億男』で演じた似非カリスマ講演家のような偽善者の役もこなせて、本当に幅広い役ができる俳優さんですよね。

今回のゲラルト役も楽しみです。

 

ルパン三世映画2019の声優で次元の声だけ変更がない理由とは?

ルパン三世の次元大介は、テレビアニメ第一作目の1971年当時からずっと小林清志さんが演じています。

1971年にすでに声優として仕事をされていたというからには、何歳なんだろう?と思いますよね。

小林清志さんは現在、御年86歳です。

1933年1月11日生まれ。

ルパン三世も小林さん以外、全てのキャストが世代交代し、原作者のモンキー・パンチさんさえも今年4月にご逝去されました。

なぜ小林清志さんだけは今も引退されず次元大介の声を続けていらっしゃるのでしょうか?

理由はもちろん、小林さんの声が今も衰えず現役であること。

そして、小林清志さんにとって次元大介はもはや役柄ではなく、小林さんご自身であること、が挙げられると思います。

管理人・かにゃ

86歳になってあの次元の声を演じ続けているだにゃんて・・・

次元っていうか・・・はっきり言って小林清志さんがカッコいいにゃ!!!

いいにゃ、86歳でも・・・

 

小林清志さんの次元大介にまつわるエピソードとは?

小林清志さんにとって、次元は小林さんの役者人生の集大成であり、自分自身だと語っていらっしゃるそうです。

最初は、次元大介というキャラクターの持つ鋭さを出すのが難しかった、と話していらっしゃるとのことですが、壁を超えると逆に小林さんご自身のほうが次元に近づいていったのだ、といいます。

もともと次元の声を小林さんに、と考えたのは原作者のモンキー・パンチさんで、描いた当初から次元のイメージは『荒野の七人』のジェームス・コバーンだったそうです。

そこで、当時ジェームス・コバーンの吹き替えを持ち役にされていた小林さんに自然とお鉢が回って来たのですね。

次元大介がアニメルパン三世の中で産声を上げた時から、一緒に作品を重ねて成長されてきた小林さん以上に次元の声が適任な声優さんはいないでしょう。

そして小林さんは86歳となった今でも現役で、その魅力的な声は衰えません。

小林さんご自身は「そんなことはない。若い頃の鋭い声は若い頃にしか出せない」とおっしゃっていますが、次元の声は数ある持ち役の中でももはや一番自然に、地声で出せる声になっているそうなので、苦労がないのでしょう。

そして何より、小林さんのプロ意識の高さ、仕事への姿勢が他者の追随を許さないクオリティを保っているのだと思います。

小林さんは次元を「歌舞伎役者の十八番のように、次元をいつまでも演じ続けたい」と仰っています。

声がダメになったら自分から降りる、とも。

次元を演じることは、小林清志さんのライフワークとなっているのですね。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ルパン三世映画2019の声優は誰?次元の声だけ変更がない理由は?についてご紹介しました。

2019年はルパン三世の映画が2本も公開される年となるだけでなく、最新作の『ルパン三世THE FIRST』は原作者のモンキー・パンチさんが完成を見届けた最後の作品となりました。

ルパンファミリーを支えてきた声優も多く、今回も3名のゲスト出演がありますが、次元の声だけはずっと変更がなく小林清志さんです。

その理由についても史実から考察してみました。

来月公開の『ルパン三世THE FIRST』、是非観に行きたいですね。