関東地震相次ぐ原因は直下型の前兆か?やばいとツイッターの声

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5月6日、午前1時58分頃、関東地方に地震がありました。

わたしは千葉県在住ですが、地震そのものは大きくありませんでした。

せいぜい震度2か3くらいにしか感じなかったと思います。

それより驚いたのは、携帯の地震警報と地元の警報です。

ビーッビーッビーッの警報のあとに「緊急警報、緊急警報。巨大地震です」というアナウンスが3回くらい聞こえました。

やっと静かになったと思ったところで家のぼんぼん時計が2時を打ちました。

コロナで三密を避けろ、と言われている今、巨大地震が起きたら避難場所はどうなるのでしょう?

ツイッターでは不安な声が上がる反面、前向きに対処しようとする冷静なツイートも多く見られます。

今回は『関東地震相次ぐ原因は直下型の前兆か?やばいとツイッターの声』をお送りします。

 

もくじ

関東地震が相次ぐ原因は直下型の前兆か?

ここ数日関東で相次いでいる地震の原因は直下型の前兆なのでしょうか?

その可能性もあり得ます。

そもそも関東の地下はプレートにひずみが溜まりすぎていて地震が起きやすく、世界的に見ても一番危険な場所だと言われているそうです。

下記は内閣府が公開している首都直下地震の原因となるプレートと、想定される地震の種類です。

引用:内閣府

これによると、地震の起きる原因は「プレート境界型」と「直下型」という2つの種類に分けられていて、これまで起きている地震もどちらかに分類されるようです。

直下型地震に関して詳しくみてみます。

引用:内閣府

「首都直下型地震」とは、首都圏の真下にあるプレートが原因で起きる地震のことです。

地震の種類はこの内閣府のデータによると:

  1. 地表近くの活断層による地震
  2. フィリピン海上面に沿うプレート境界型地震
  3. フィリピン海プレートの中の内部破壊による地震
  4. 太平洋プレート上面に沿うプレート境界型地震
  5. 太平洋プレートの中の内部破壊による地震

の5種類となるようです。

首都圏の真下にはフィリピン海プレート、北米プレート、ユーラシアプレートの3つのプレートの境界線があって衝突またはせめぎ合いの状態となっています。

さらに太平洋側には太平洋プレートがあり、フィリピン海プレートの下に入り込んでいます。

この4つのプレートが日本列島を揺らしているわけです。

引用:地質関連情報WEB URL: https://www.zenchiren.or.jp/index.html

  • 地表近くの北米プレートの活断層による地震か、
  • プレート同士が衝突して起きる地震か、
  • もしくは他のプレートから圧力を受けたプレート(フィリピン海プレートか太平洋プレート)の内部が破壊されて起きる地震か、

この3パターンのいずれかで常に地震が起きている、ということです。

地震が頻繁に起きているということは、少なくとも各プレートが衝突を繰り返していてその衝撃が伝わってきているということは間違いなく、大きく崩れる前兆ということも当然あり得ると思います。

 

首都直下地震の想定被害は?

内閣府が非常に懸念しているのは、関東にこれほど人口が密集してからこれほどの大地震が起きたことが歴史上なかったため、今回起きた場合の被害がどれほど大きくなるか想定しにくい、という点だそうです。

そもそも1590年に豊臣秀吉が徳川家康に下した命により、幕府の本拠地を関東に置くことになり江戸幕府が開かれたのがきっかけで関東の人口は爆発的に増えました。

それから現在までわずか400年ほどしか経っておらず、歴史が浅いためどれほど甚大な被害が出るのか十分なデータが取れないのだそうです。

ただ、今想定されているのは

  • 避難民720万人
  • そのうちけが人が12万3,000人
  • 救助の必要な人が5万8,000人

という内訳です。

さらに、東日本大震災の悲劇を未然に防ぐため、内閣府は「最悪の事態」を想定し公表しています。

それによると

引用:内閣府

今のような冬の時期、木枯らしが吹く夕暮れに首都直下型地震が起きるとすると、暖房始め多くの電気や火を使っている状況が想定されるため、約2万3,000人の死者が出る、との予測が立てられています。

 

対策はないのか?

ではそれだけ甚大な被害が予想される首都直下地震について、対策はないのでしょうか?

いいえ、内閣府は防災対策をしっかりこなすことで予測される被害が大幅に抑えられるという試算もしています。

今後10年の防災対策目標は次のように公開されています:

今後10年の減災目標:想定死者数を半減(経済損失目標はここでは敢えて触れません)

  • 住宅・建築物の耐震化推進 75%(現)→90%(目標)
  • 家具の固定・・・家具の固定率30%(現)→60%(目標)
  • 密集市街地の整備・・・不燃領域率を40%以上にする(目標)
  • 初期消火率の向上・・・自主防災組織率72.5%→95%(目標)
  • 急傾斜地にある住宅の保全・・・現在の1.3倍に補強(目標)

これをしっかりこなして、まず

  1. 建物倒壊による死者を1,300人減らす
  2. 火災による死者を最大4,000人減らす(風速により予測数値が変わるため)

この中には各自が取り組めば十分できることが含まれています。

家具の固定、自宅での消火器の設置など。

その他食料1週間分の設置や防災グッズ、避難時の導線の確保など、ご自身と家族の命を守るためにできることはたくさんあります。

これからみんなで勉強していきましょう。

詳しい防災対策は下記の記事でご紹介しています。

すぐにできることがほとんどですし、それで被害の90%以上が減災できるの!?と驚かれるかもしれません。

是非ご覧ください。

首都直下地震火災旋風の被害想定は?対策・アクションプランを解説

 

相次ぐ関東地震にやばいとツイッターの声

地震そのものは小さくても、あんな派手な速報が流れたらちょっと怖いですね。

地元の地震速報を聴きながら、「万一ここで揺れが大きくなってきたら、まず着替えてリュックを背負って・・・」など頭の中でシミュレーションしているうちに終わりました。

ツイッターにも、夜中の地震にいろいろな声が上がっていますが、今回は結構冷静なツイートが多かった気がします。

ね、怖い気持ちは一緒だと思うのですが、全体的に皆さん冷静に分析していて、前向きに準備されている感じがありますよね?

2019年の年末のツイートと比べると違いがはっきりわかります。

 

2019年末時点のツイッターの声

関東の地震は年末から頻発していましたね。

その度に地震に関するキーワードがトレンド入りしていましたが、その頃のツイートは今回よりもずっと漠然とした恐怖を感じている声が多かったように思います。

どんなツイートがあったか改めてご紹介しますね。

この頃、NHKが『首都直下地震体感ウィーク』という企画をしていて、実際の地震を想定したドラマ『パラレル東京』や、被害が起きた時どうすればいいかをシュミレーションする番組、CMでの「備えへの呼びかけ」など重点的に放送していました。

思えばこの時、多くの人が首都直下地震に関する情報をいろいろと入手できて、備えもそれぞれ進めて来られたのかなと思います。

いつ起きるかわからない首都直下地震ですが、未然に防げる被害も多いので、万全の体制を取れるよう準備したいですね。

万一、首都直下地震が起きた時の被害予想とアクションプランはどうなっているのか、こちらの記事で詳しくご説明しています:

>>首都直下型地震の被害予想とアクションプランを知る!

 

まとめ

『関東地震相次ぐ原因は直下型の前兆か?やばいとツイッターの声』をお送りしました。

5月6日未明の地震は大きくはありませんでしたが、久しぶりに地震警報を聞いて、夜中にすっかり目が覚めてしまった方も多かったでしょう。

ツイッターには今回もいろんな声が上がっていますが、今回は年末に地震が話題になった時よりも、冷静に分析して準備をしっかりしよう、という声が多かったようです。

関東地震の起きるメカニズムについてもご説明しましたので、日ごろから危機感を持って防災したいですね。

やばいと思ったら先延ばしにしないことが重要です!

情報は随時、更新していきます。