11月公開のキングスマン3こと『キングスマン ファーストエージェント』楽しみですね~♪
ストーリーは「キングスマンの起源」というだけでよくはわからないものの、予告編を見ると歴史上実在した人物「ラスプーチン」が登場することだけはわかります。
ぎょろぎょろした目で異様な雰囲気の悪役として描かれているようですが、本物のラスプーチンはどんな人だったのでしょうか?
実はイケメンでいい人だった、というエピソードもありますが、実際の人柄はどうだったのでしょう?
今回は『キングスマン3ラスプーチン本物はイケメンでいい人だった?何をしたのか人柄がわかるエピソードを紹介』のタイトルで、実在したラスプーチンについてお話したいと思います。
歴史的に重要な役割も担ったラスプーチンですが、具体的に何をしたのか、わかりやすくご紹介しますね。
もくじ
キングスマン3ラスプーチン本物はイケメンでいい人だった?
🎥マシュー・ヴォーン監督コメント
「前2作への目配せに気づいて、思わず手を叩きたくなるような瞬間があるはずだ。本作が『#キングスマン』シリーズであることは間違いない。この最新作は、まさに“キングスマン”とは何かということの要であり基盤だ」
キングスマンの知られざる物語をお見逃しなく❗️ pic.twitter.com/RgzMdkAloz
— キングスマン (@kingsmanjp) June 17, 2020
実在したラスプーチンは、ロシア帝国ロマノフ王朝の滅亡に関わった重要人物です。
プロフィールはというと
名前:グリゴリー・ラスプーチン
生年:1869年1月21日~1916年12月30日(享年47歳)
出身:ロシア帝国 トボリスク県 ポクロフスコエ村
職業:農民 / 自称・祈祷師
配偶者:プラスコヴィア・フョードロヴナ・ドゥブロヴィナ
子供:マリア・ラスプーチナ
農民の出で祈祷僧になったという人で、ラスプーチンは熱烈なロシア正教会の修行僧でした。
イケメン説といい人説はどこから来たのでしょう?
それぞれご紹介しますね。
ラスプーチンはイケメンだったって本当?
ラスプーチンの写真を見る限り、筆者はそこまでイケメンだったとは正直思いません。。
こんな感じの方で・・・ちょっと怖くないですか!?
キングスマン3の予告編に出てくるラスプーチンがこの写真とうり二つですよね!
でも実は、ラスプーチンには女性ファンが大勢ついていたんだそうです。。
信者というか、崇拝者というか。
ロシア帝国のロマノフ王家もラスプーチンを大変信頼していて、ロシア帝国最後の皇帝ニコライ2世の奥様アレクサンドラと4人のお姫様たちもラスプーチンをとても慕っていたそうです。
アレクサンドラさんは旦那様のニコライ2世が不在の間は、夫に代わりラスプーチンと共に国政を預かっていた時期もあります。
農民の出の修行僧が、ロシア帝国の国政を預かるほどの影響力を持つまでになったんですね。
それほどに彼の人望は厚く、熱烈な信奉者が大勢いて、ロマノフ家の皇族たちとまで親しく関わるほどになったのです。
すごいですね。
ラスプーチンがモテモテだった理由
わたしが思うに、ラスプーチンには強烈なギャップの魅力があったんじゃないかと。
ラスプーチンって、少年時代は読み書きもできず粗暴な子だったそうです。
シベリア訛りが酷くて、ろくな教育も受けていなくて乱暴な感じの若者に成長し、ロシア正教会の教えに感銘を受けるようになります。
十分な教育を受けていないので、聖書の教えは余計な知識や教養に依らずラスプーチンなりの解釈だけになりました。
それゆえに彼は、彼が感じたままの聖書の意味を、心が打ち震えるような感動と共に身に着けて行ったのだと思います。
ラスプーチンは心理的洞察に優れていて、それに感銘を受けた信奉者が巡礼先で住居を提供したという話があります。
人の心を見抜く洞察力、自分の感性のままに突き進む情熱などが多くの女性や心ある人々を魅了したのではないでしょうか。・・・
でも、それだけだと「いい人」ということにはなりませんよね。
いい人説はどこから来たのでしょう?
ラスプーチンはいい人だったって本当?
ラスプーチンは農民でシベリア訛りの酷い、粗野な人物なのに、熱心な信仰心や人柄から、巡礼した先々で身分の高い人たちにも注目されるようになりました。
やがて彼の名声がロマノフ家のお姫様のアナスタシアの耳にも入るようになり、アナスタシアたち4人のお姫様の紹介で、ラスプーチンはとうとうロシア皇帝ニコライ2世とアレクサンドラにも謁見することになりました。
こなると貴族や政界からラスプーチンに嫉妬し、彼が力を持つことに恐れを抱く人々が出てきます。
ラスプーチンの足を引っ張ろうと、さまざまな酷い噂が流されたそうです。
女癖が悪いとか、ロマノフ家の姫君たちやアレクサンドラにも手を出しているとか。
外見に似合わず、聖職者でありながら女性の崇拝者がたくさんいたことは、全てラスプーチンのスキャンダルをでっち上げるためのネタにされたようです。
他には彼の神がかった祈祷が怪しい、というのもペテン師と呼ばれました。
しかし噂にされたスキャンダルの数々は、後年、次々と事実無根だったことが判明していきます。
思うにラスプーチンはとても純粋な人で、曲がったことはしなかったろうと。
だからこそラスプーチンを知る人たちは彼の無実を信じたし、彼を助けようとしたし、故郷の村ではサンクトペテルブルクの都に戻ろうとする彼を引き留める村人たちもありました。
キングスマン3ラスプーチン本物は何をしたのか人柄がわかるエピソードを紹介
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— キングスマン (@kingsmanjp) April 3, 2020
ラスプーチンは具体的にどんなことをしたのか?
彼のどんな人柄が多くの人をトリコにしたのか、いくつかエピソードがあります。
ロマノフ家の皇太子アレクセイの治療をした
皇帝ニコライ2世には4人の娘と息子がひとりいました。
第一皇子アレクセイは血液が固まりにくくなる、遺伝性の血友病を患っており、ロマノフ家と親しくなったラスプーチンが何度か祈祷による治療を行っています。
たしかにアレクセイの症状は回復したのですが、そもそも祈祷で病気が治そうなんて怪しいですよね。
そういうことを大真面目に言ってしまうところもラスプーチンがペテン師呼ばわりされてしまった一因でした。
この時代のロシアに詳しい有識者によると、おそらくラスプーチンはこの時、アレクセイにアスピリンを服用させたのだろうとのことです。
アレクセイを治療した1907年には、すでにアスピリンが普及され始めていました。
つまり祈祷によって治療したというよりも、アスピリンの効果で痛みや炎症を抑えることができたのではないか、ということです。
第一次世界大戦を止めようとした
第一次世界大戦が勃発しようとしていた頃、すでにラスプーチンはロマノフ家からの信頼を勝ち得ており、助言を求められるようになっていました。
ラスプーチンはドイツ帝国との戦争に断固反対し、ニコライ2世に何度も懇願しています。
「ドイツと戦争することになれば、ロシア帝国もロマノフ朝も滅びてしまう。お願いです、戦争を避けるためならわたしはどんな努力でもします」。
彼は一貫して平和主義者であり続けたのですが、第一次世界大戦でロシア帝国と同じ連合国側で闘うことになっていたイギリスは、ロシアの国政に影響力の大きいラスプーチンが非戦派であることに危機感を募らせていました。
味方の戦力としてロシアは大国です。
ラスプーチンさえいなければロシアが戦線離脱することはないだろうと考えるようになっていました。
すでに国内にもラスプーチンの存在を消し去りたいと考える人物が政界に大勢いました。
彼を頼っていたアレクサンドラはドイツ出身だったこともあって、彼はアレクサンドラと共に「ドイツのスパイだ」と揶揄されるようになりました。
ラスプーチンはロシア帝国の将来を危惧し、ロマノフ朝を思っての進言をしていたのですが、それ自体も国の内外に敵をつくる要因となってしまい、やがて暗殺されてしまうのです。
キングスマン3で不気味な悪役として描かれている理由
そんないい人でカリスマ的魅力を持っていたラスプーチンが、なぜキングスマン3では不気味な悪役として描かれることになったのでしょう?
それは彼にまつわるスキャンダラスな噂の数々や、貧しい出身から始まり強大な影響力を持つまでになった経歴が尋常でないことの他に、暗殺された時のエピソードがまた怪人じみていることもあると思います。
ラスプーチンを暗殺しようとしたフィリップス・ユスポフは、最初彼に青酸カリの入ったプチフールと紅茶を出したそうです。
ラスプーチンは出された毒入りのお菓子をぺろりと平らげて全くなんともなかったのだそうです。
それに仰天したユスポフは、次にラスプーチンを泥酔させて銃で2発発砲したのですが、心臓と肺に命中したはずなのにラスプーチンは起き上がって目を見開き、自分が危機にあることを悟ったのだといいます。
ユスポフはもうこれには腰を抜かさんばかりに驚いて逃げ出したそうで、その後騒ぎを聞きつけた他の人物が4発撃ち、それでもラスプーチンはまた起き上がり・・・。
後日、検死をしたら死因は銃による傷ではなく溺死で、ラスプーチンは銃で撃たれた時ではなくその後川に捨てられた時に命を落としたんだという噂が出たといいます。
不死身の祈祷師ラスプーチン・・・そんな妖怪じみたイメージがついてしまったエピソードです。
まとめ
本日11月10日は、『#キングスマン』シリーズで一躍人気者となった #タロンエジャトン の #誕生日(1989年生まれ) です。おめでとうございます。
エグジーらが愛し、守り抜いたキングスマン誕生の秘密が描かれる『キングスマン #ファーストエージェント』は2020年2月14日公開‼️ pic.twitter.com/sJckUtAPc4
— キングスマン (@kingsmanjp) November 10, 2019
いかがだったでしょうか?
今回は『キングスマン3ラスプーチン本物はイケメンでいい人だった?何をしたのか人柄がわかるエピソードを紹介』のタイトルで、キングスマン3に登場する悪役のラスプーチンが、実際はどんな人柄で何をした人だったのかについてご紹介しました。
写真を見るとイケメンだった、とは言いにくいですが、モテモテだったのは間違いないようです。
いい人だったのもその通りだったのではないでしょうか。
妖怪みたいな奇々怪々なイメージがついてしまったエピソードもありますが、本当は真っ直ぐで情熱的な、善良な人だったんじゃないかなぁと筆者は思うのです。
何をしたからそんなイメージがついてしまったのか、むしろ後ろめたいことなんか何もなかった人だからこそ、器用に立ち回ることができなかったのかもしれませんね。
引用:家庭画報.com