映画『ET』の中の人3名の画像とプロフィール!誰がどのシーンをやったのか紹介

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10月2日の金曜ロードショーで放送される映画『ET』は、ある程度の年齢の人なら1度は観たことがあるんじゃないでしょうか?

知らない人はいないくらい名作中の名作です。

でもETがほとんどCGを使わず、中に本物の人間が入って演技をしていたというのは、若い方は知らないかもしれません。

映画を観たお父さん、お母さん世代の人でも、『ETの中の人』について知っている人は少ないのではないでしょうか?

今回、調べてみて、発見しました、『ETの中の人』。

どんな方がETを演じていたのか、ご紹介しますので是非、最後までご覧ください。

 

もくじ

映画『ET』の中の人3名の画像とプロフィール!


E.T.の手の動きは2種類の方法で撮りました。

  1. オペレーター・・・ETの全体像が映るシーンでは、オペレーターの女性が手動でETの手の動きをリモート操作していたそうです
  2. パントマイム・・・手しか映らないシーンでは、パントマイム師のカプリース・ローズさんが、ETの長い指のついたグローブをはめて演技をしていました

 

オペレーターの女性は全部で12人いたそうですョ。

そして、胴体には本物の人間がETの着ぐるみを被って演技をしていました。

キャストには、胴体部分に頭まですっぽり入る大きさの人たちが3名選ばれ、そのうち二人は小人症で俳優のパット・バイロンさんとタマラ・ド・トローさんでした。

3人目は当時12歳だったマシュー・ドメリットさんです。

彼は小人症ではありませんでしたが、生まれつき両脚がありませんでした。

スピルバーグ監督はカリフォルニア大学医療センターを通じて彼をスカウトし雇ったそうです。

では、3人の中でETの一番多くのシーンを演じたパット・バイロンさんからご紹介します!

 

パット・バイロン (Michael Patrick Bilon)


出展:https://www.cah.utexas.edu

プロフィール

名前:マイケル・パトリック(”パット”)・バイロン

生年:1947年8月29日 - 1983年1月27日(享年35歳)

出身地:アメリカ合衆国オハイオ州

職業:俳優、バスケットボールコーチ、米国小人症協会(Little People Of America)地区ディレクター、その他

身長:2フィート10インチ(86cm)

パット・バイロンさんは多くの映画やTVドラマ、CMなどで活躍された有名な俳優さんだそうですが、ご本人は「常にもっと多くの役をやりたい」と熱望されていたそうで、活発な方でした。

小人症でしたが、ご自身が障がい者だなどとは全く考えていなかったそうです。

かにゃ
うーん、そういうのが大事なんだにゃあ・・・いじけてる場合じゃないからにゃ。

俳優業以外にも地元オハイオ州ヤングスタウンで小学生のバスケットボールのコーチをしたり、『リトルピープル・オブ・アメリカ(Little People Of America)』の地区ディレクターをしたり、ボーリング場で働いたり、といくつもの仕事を掛け持ちされていました。

『リトルピープル・オブ・アメリカ』の正式な日本語訳は見つかりませんでしたが、『米国小人症協会』というような意味合いの言葉で、米国に住む小人症の人やその家族をサポートする慈善団体だそうです。

バイロンさんは35歳で亡くなりました。

肺炎による合併症でした。

 

タマラ・ド・トロー (Tamara De Treaux)

出展:https://en.notrecinema.com/

プロフィール

名前:タマラ・ド・トロー (Tamara De Treaux)

生年:1959年10月21日 - 1990年11月28日(享年31歳)

出身地:アメリカ合衆国カリフォルニア州

職業:女優

身長:31インチ(79cm)

タマラ・ド・トローさんは”史上最も身長が低い女優”として認知されているそうです。

タマラさんが着ていた洋服や衣装の多くは本人が手縫いしたものなんですって!

彼女が初めて女優になりたいと思い立ったのは、13歳の時。

チャンスはすぐに来て、翌年14歳の1973年にはテレビ用に制作されたホラー映画『Don’t Be Afraid of the Dark』で主役の若い主婦サリーに襲い掛かるゴブリン(小さな小人のような妖怪)のうちの1人を演じました。

ネットちゃん
女優になる運命だったのかもね・・・願ってすぐなれるなんて

 

これがタマラさんのデビュー作でしたが、このテレビ限定ホラー映画は何度も再放送されやがてはDVDになったそうです。

ヨーロッパでも「悪夢と言えばこれ」と言われるほど有名な作品に成長し、タマラさんも世界的に有名になりました。

その後タマラさんは『メッドフリー』というサンフランシスコの合唱グループの公演に出演する機会があり、そこでスティーヴン・スピルバーグ監督に出会ったといいます。

タマラさんは、呼吸器と心臓の問題により31歳で亡くなりました。

 

マシュー・ド・メリット (Matthew De Meritt)

出展:https://www.pinterest.com

プロフィール

名前:マシュー・ド・メリット(Mathiew DeMeritt)

生年月日:1970年4月21日(50歳)

出身:米国カリフォルニア州

職業:ジャーナリスト

ET撮影当時、12歳だったというマシュー・ド・メリットさんは、生まれつき脚がないため身長が低かったのですが、普段はスケボーに乗ったり両脚で歩行することもできて、移動には困らなかったそうです。

マシューさんは両脚がないだけで健康には全く問題はないので、今もETイベントや他のSFイベントでファンへのサインや講演の依頼に応えたり、SF関係の記事を執筆するジャーナリストとして活躍されています。

こちらは現在のマシュー・デ・メリットさん。

昨年のETイベントの時のサインの様子だそうです。↓

 

映画『ET』の中の人3名は誰がどのシーンをやったのか?

ETの中の人で一番多くのシーンをこなしたのがパット・バイロンさんだったそうです。

3人の配役はこのようになっていました:

  1. 外でETが動くシーンはパット・バイロンさんとタマラ・ド・トローさん
  2. 家の中でETが動くシーンの多くはパット・バイロンさんとタマラ・ド・トローさん
  3. その他のシーンをマシュー・ド・メリットさん

演じたシーンの割合で一番多かったのはパット・バイロンさん、次にタマラ・ド・トローさんだそうですが、どのシーンがパットさんでタマラさんだったかの情報は残念ながら見つかりませんでした。

ただ、パットさんとタマラさんが演じたシーンと、マシューさんが演じたシーンには決定的な違いがあったようです。

 

マシュー・ド・メリットさんが演じたシーンとその配役の理由

マシュー・ド・メリットさんは主に下記の印象的なシーンを担当されたそうです。

  • ETがビールを飲んで酔っぱらい、リビングで潰れるところ
  • ハロウィンの仮装をしてママに写真を撮ってもらう時、横に立っていたマイケルの頭に斧が刺さっていると思い込んで治してあげようと指を出したシーン(その後ETはフラッシュに驚いて後ろにひっくり返りますが、あのシーン全体がマシューさんの演技だそうです)

ETの着ぐるみの中にすっぽり収まったマシューさんは両腕を使って、本当にETが歩いているかのようにリビングを移動できたそうです。

しかしなぜマシュー・ド・メリットさんにこのシーンが充てられたのでしょうか?

よく見るとキッチンを移動しているETには足の長さが出ていません!

腕をついて移動しているので脚の長さを出すことは無理なんですね。

必然的に身体を引きずるように歩いている印象になり、ETが酔っぱらった演技にぴったりマッチした演技になりました。

逆に家の中をETが移動しているシーンでも、明らかに靴を履いて歩いているシーンや、ハロウィンで外を歩いているシーンはマシュー・ド・メリットさんではなくパット・バイロンさんかタマラ・ド・トローさんが演じていたということがわかります。

かにゃ
にゃるほど~、そういうことだったんだにゃー!

 

まとめ

3人の俳優さんのプロフィールと画像、いかがでしたか?

今回、ETの中の人がどんな方たちだったかを知って、ETにより親近感が湧いた気がします。

3人の方がどんな配役だったかも少しわかって面白かったです。

  • ETが外で動くシーンや立ち上がって歩いているシーンなど多くはパット・バイロンさんとタマラ・ド・トローさん
  • 家の中でETがビールを飲んで酔いつぶれるところとハロウィンの写真をママに撮ってもらったシーンはマシュー・ド・メリットさん

10月2日の金ローでは、改めてそれぞれのシーンを見るのが楽しみになりました♪

ETの脚が出ているか出ていないかでも、マシューさんが演じていたのかもしくはパットさんかタマラさんだったのか見分けることができるんですね!

手の動きはリモートとパントマイムの2つの方法で演じ分けられ、パントマイムはカプリース・ローズさんがETのグローブ(手袋)をはめて演技し、リモートはオペレーターの12人の女性が、手動で操作されたのだそうです。

出展:https://en.notrecinema.com/