レオンに先立たれたマチルダはその後どうなったのでしょうか?
今回は映画『レオン』のマチルダのその後について考察したいと思います。
悪徳警官のスタンスフィールドに家族を皆殺しにされ、助けてくれたレオンも失ったマチルダ。
映画のラストでは寄宿学校に戻り、レオンが大切にしていた観葉植物を学園の庭に植えたところで終わります。
愛に飢えたマチルダはどんな風に育ち、どんな大人になるのか。
『レオン』の続編として2011年に『コロンビアーナ』という映画が公開されました。
しかしこれは全くの別作品です。
設定やストーリーだけでなく、主人公がマチルダのその後を表現したキャラクターではない理由を詳しく解説します。
マチルダは今、どんな大人になっているはずか、私個人の考察も述べたいと思いますのでおつきあいください。
もくじ
【レオン】マチルダはその後どうなった?
好きな映画
『レオン』
マチルダは家族を殺した相手に復讐する為、殺し屋レオンと奇妙な共同生活をはじめるラストがマジで泣ける映画😭
スタンフィールドが薬飲んだ時の動きがやばい(褒めてる)👍#映画好きと繋がりたい#映画好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/ftSnQACdH1— ナミ (@naminami73r) December 21, 2020
12歳のマチルダは、父親が再婚した女性と、母親の違う姉と弟のいる5人家族です。
アパートの一室に家族で暮らしていますが、父親は何かといえば暴力を振るうし、姉や継母とは折り合いが悪く家庭環境は最悪です。
幼い弟だけはマチルダの心のよりどころでした。
しかしある日、そんな家族全員が麻薬捜査課の悪徳警官スタンフィールドに襲われ命を落としてしまいます。
町一番の殺し屋レオンに助けられたマチルダですが、こんな境遇のマチルダのような子は、その後どうなるのでしょうか?
マチルダは殺し屋にならず学者か警察官になった
わたしはマチルダはなんとかまともな大人になったのではないかと考えているのです。
寄宿学校で受け入れてくれた女性の先生も親身にマチルダのことを考えてくれそうな人でしたし、毎月レオンの遺産から小遣いを渡してくれることになったトニーも、父親代わりとしてマチルダの代わりにお金の管理や学費の工面をしてくれそうです。
レオンが注いでくれた愛情については、疑うべくもありません。
マチルダはレオンが、「君のおかげで生きる希望が持てたんだ。根を張って一緒に生きて行きたい」と言い残したことを忘れないでしょう。
レオンは殺し屋稼業から足を洗い、マチルダと平穏無事な人生を送りたかったのです。
そんなレオンの遺志を引き継いで、より平和で幸せな世界を作ることがマチルダの使命だと思います。
だから、マチルダは非行に走ったりはせず、勉強して学者か警官になるのです。
トニーはマチルダのその後に悪い影響があるか?
気がかりなのは、トニーが殺しを請け負う悪者なことです。
悪徳警官スタンフィールドからも、街のマフィアからも仕事を請け負っているあたり、トニー自身もマフィアなのではないかと思います。
ゴッドファーザーⅡでデニーロが演じたヴィト・コルレオーネのように、人としては人望があり義理人情に厚いのでしょうが、裏稼業である以上、マチルダに与える影響は深刻たり得ると思います。
万一、トニーやその家族が危険に巻き込まれたら、身近にいるマチルダは無視できるでしょうか?
マチルダは聡明で物覚えが早く、心もまっすぐな少女なので、そのまま世界への信頼を失わず、善良な市民に育って欲しいと切に願います。
レオンの続編コロンビアーナはつまらない?
レオン…映画も音楽も最高だった🎶 https://t.co/mV45phNYoM
— 織姫 (@MzgmYjFTfZgB4nn) January 13, 2021
2011年、映画『レオン』の続編として『コロンビアーナ』という作品が公開されました。
そういえばわたしも、劇場で予告編を見た記憶が。
ということで、今回この映画『コロンビアーナ』を観てみたのですが・・・。
描かれている女性がマチルダのその後の姿だとはとても思えません。
すでにお話したようにわたしの予想(願い?)では、マチルダは殺し屋にはならず、学者か警察官になっていると思うからですが、それ以外にも理由があります。
『コロンビアーナ』の主人公カトレアには、マチルダの聡明さが見えないのです。
どういうことか、『コロンビアーナ』の内容と共に説明します。
ネタバレしますのでまだ観てない方はご注意を。
映画『コロンビアーナ』評価1:ヒロインの考えが甘すぎる
『コロンビアーナ』は、カトレアという名前の9歳の女の子が、目の前で両親をマフィアに撃たれ、大人になってからスナイパーとして復讐を果たすというストーリーです。
マチルダが大人になってスナイパーとなるかどうか以前に、一番違和感を感じるのはプロットの甘さです。
『レオン』に続きリュック・ベッソンが脚本を書いた映画だそうですが、同じ人の作品とは思えないくらい、ストーリーが粗いんです。
カトレアは両親を奪った犯人をおびき寄せるため、殺人を繰り返し犯行現場に必ずカトレアの花を残していきます。
カトレアを育ててくれた叔父エミリオが、「危険すぎる。やめてくれ」と頼んでも「叔父さんは手を汚してないから大丈夫。狙われるのはわたしだけ」と言い張って止めません。
結局は叔父エミリオの不安が的中し、エミリオも祖母も殺される羽目になってしまうのですが、それを見つけたカトレアが、悲痛な声で泣き叫ぶのです。
「酷すぎる、まさかこんなことするなんて!」という気持ちなのでしょうが、・・・正直言ってドン引きです。
そうなることくらい、なぜわからないのでしょうか?
『レオン』の時だって、狙われるのは麻薬を隠し持っていたマチルダの父親だけでよかったものを、家族全員、関係なく命を奪われました。
足がつくようなことをしたら関係者一同、危険極まりないことくらい、殺し屋職業がピンとこないなんてこと、ありますかね??
映画『コロンビアーナ』評価2:ヒロインの魅力が見えない
マチルダがあんなにも多くの人の心を捉え、マチルダグッズが今でも検索され続ける理由は、マチルダ自身の魅力がストーリーの中に炸裂していたからだと思います。
12歳とは思えない成熟した言動、かと思えば子供らしい無邪気さやまっすぐ素直な感情表現など。
思えば『レオン』の前作『ニキータ』でも、ヒロインの魅力は冴えていました。
ニキータは家庭環境が悪く不良に育ってしまいましたが、根は無邪気で、ママが大好きで人懐こい、淋しがり屋です。
任務のために多くの人を冷徹に殺める暗殺者ながら、彼女個人の内面の苦しみや悲しみがストーリーに多くの共感を呼んだのでした。
しかし『コロンビアーナ』のカトレアにはそういう内面の複雑なひだがまるで見えてきません。
復讐に燃えるばかりで、マチルダのようにかわいい茶目っ気が全く見えてこないのです。
だからストーリーが単調でつまらなく思えてしまい、途中で飽きてしまうんですね・・・。
結局『コロンビアーナ』では両親の仇を取り逃がし、続編の伏線を張って終わるのですが、その後2021年の現在に至るまで新作は発表されていません。
そりゃそうだろ・・・つまらないもの、あの映画の続きじゃ・・・
レオン映画の続編『コロンビアーナ』のカトレアはマチルダのその後なのか?
「カトレアはマチルダのその後の姿ではない」というのが結論です。
そもそもわたしはマチルダがその後、暗殺者になるとは考えていないのですが、仮にそうなったとしてももう少し描き方があるだろう、というのがあの映画の感想です。
こちらの記事では映画『レオン』が誕生した1994年当時の世界の風潮と、この作品が「伝えたいこと」について紹介しています。
まとめ
こんなこと言ったら映画好きとしてどうなんだ?と思われそうですが言います
レオンのマチルダがナタリー・ポートマンだと今知りました…
本当にお恥ずかしい…
小学生で初めて観た時は男優ばかりに気を取られていたのでゲイリー・オールドマンに気付けて満足していました…
見直します… pic.twitter.com/rqnmXsVoRi— 映画大好き!ザウルスくん🦖🎬 (@zaurusu_movie) January 3, 2021
映画『レオン』マチルダのその後について考察しました。
わたしはマチルダは周りの温かい人たちの手を借りながら、なんとか善良な大人に育ち、勉強して学者か警察官になったと考えている・・・いや、そう願っているのです。
『ニキータ』、『レオン』に続きリュック・ベッソン監督が脚本を手掛けた作品で、『コロンビアーナ』という作品がありました。
『レオン』の続編として2011年に公開されたのですが、(マチルダのその後ともいうべき)主人公のカトレアは、性格や人物像がマチルダとはまるで違っており、成長したマチルダの現在の姿とは思えません。
マチルダが実在するなら、きっと今でも、あのかわいい爆笑や無邪気さは健在だと信じています!