先日【Youは何しに日本へ?】を観ていたら、静岡県浜松市の外国人が集まる洋食屋さんに、江戸時代の雨笠を背負った外国人が出ていました。
ブレット・メイヤーさんというアメリカ出身の方だそうで、なんと日本人のご婦人方に漢字を教えている先生だそうです。
どんな方なのか興味があって調べてみたら、日本文化と漢字への情熱にあふれた、日本人より日本っぽい方でした。
最近、いろんな番組に取り上げられて来て、注目の人のようですョ。
ブレットメイヤーさん直伝の「漢字の覚え方のコツ」もご紹介していますのでぜひチェックしてみてください。
もくじ
ブレットメイヤーさんのwikiプロフィールを紹介
ワークピア磐田で開催される「漢字で学ぶ英会話」 講師はもちろん!ぶ先生! ってか顔が若いな… 35歳 #ぶ先生 #磐田 #ラジラ pic.twitter.com/vijDFuLVGm
— まちょ (@kame5585) February 3, 2017
生年:1982年生まれ
出身地:アメリカ合衆国ニュージャージー州
最終学歴:ゲティスバーグ大学(日本語専攻)卒業
居住地:静岡県浜松市(2010年~)
職業:英日翻訳家 / 漢字教育士
配偶者:不明
資格:漢検1級 / 諺検定2級 / 日本語能力検定1級
愛称:ぶ先生
ブレットメイヤーさんは英語圏の国で生まれ育ち、初めて漢検一級に合格した外国人です。
漢検一級は日本人にも超難関資格。
ブレットさんも5回目の受験で晴れて合格されたんだとか。
後ほどご紹介する動画でもお話されていますが、ブレットさんが漢字に興味を持つきっかけとなったのは日本のアニメだったそうです。
ブレットさんは日本のアニメで育ち、自然と漢字に興味を持ったのだそうです。
【Youは何しに日本へ?】に出演しているブレットさんを見た時、
「漢字が好き?じゃなんで中国じゃなくて日本にいるんだろ?」と思ったのですが、それが理由だったんですね。
日本のアニメが入口だっただけに、ブレットさんが興味を持ったのは日本語だし”日本文化”だし、”日本語としての漢字”、だったんです。
だからブレットさんが漢字について語ると、彼の日本と日本文化への愛着も伝わってきます。
江戸時代の雨笠だけじゃなく、甚平もお気に入りだそうですョ。
ブレットメイヤーさんの職業とは?
ブレットメイヤーさんの職業は「翻訳家 兼 漢字教育士」。
以前は英会話の教師もしていたらしいですが、今では英語は教えておらず日本人に教えているのはもっぱら漢字だそうです。
「漢字教育士」という珍しい肩書は「漢字について教える能力を兼ね備えた人」に与えられる認定資格で、立命館大学が創始したものだそうです。
漢字教育士とは
漢字の成り立ちや学説を理解し
漢字についての幅広い知識を「教える力」を身につけた方
漢字の楽しさを知り、漢字の魅力を伝えることができる
漢字教育士とは、そのような方です。引用:漢字教育士資格認定WEB講座 http://kanjikyoikushi.jp/about/
認定のベースとして漢検一級か準一級以上の漢字の知識が必要だそうで、漢字教育士の認定を受けている人は全国にまだ100人くらいしかいないらしい。
ブレットメイヤーさんはそのうちの一人なんですね。
現在ブレットさんは静岡県浜松市内の公民館などで地元の人たちに漢字を教えたり、地元静岡のラジオ放送K-mixで『K-mixモーニングラジラ』(毎週月曜日、朝9:30~)という番組に”ぶ先生”として出演し、漢字についての解説を担当されているそうです。
ブレッドメイヤーさんの漢字への情熱と覚え方のコツ!
始まったよ#ぶ先生 pic.twitter.com/jgUL4fFt4c
— みかんのはは (@nofurbynolife) March 11, 2019
ご紹介する動画はアメリカの非営利団体TED(テド:Technology Entertainment Design)が主催した講演に、ぶ先生ことブレッドメイヤーさんが出演された時のものです。
第一声目から、「むかしむかし・・・」と熟語「鴛鴦」の成り立ちを語る昔話を始めます。・・・どうぞ!↓
ネクタイが「男」。笑
でもブレットメイヤーさんが着用すると様になるし、何より漢字への愛着と情熱を感じますよね!
ブレットメイヤーさんが教える漢字を覚えるコツとは?
この動画を見て、実際に書けるようになる熟語が5つ!
- 鴛鴦(おしどり・・・王様への怨みから中央に鳥が集まって巣をつくった)
- 林檎(りんご・・・リンゴは林で木から人が離す果物)
- 檸檬(レモン・・・「ウっかり 心をゆるめて 皿から 一個 ↓に落ちた!!」と「++ 20個あったが… ワ!!一個…豚に食べられた!!」
- 羊羹(ようかん・・・古代中国ではお菓子ではなく羹”あつもの”で子羊を煮たものだった)
- 魑魅魍魎(ちみもうりょう・・・化け物が出たら①離れて②未然に用意した③網で捕まえて④すぐに両親に報告する)
これって、記憶術選手権に出場するメモリーアスリートが使う記憶術と同じ覚え方ですね!
なんでも語呂合わせやストーリーにして覚えると忘れにくいですからね。
個人的には「魑魅魍魎」の「④すぐに両親に報告する」がツボです。笑
しかし動画を観て思ったのですが、さすがにブレットさんは漢字への基礎知識がハンパないですね。
理解と記憶に利用するための漢字そのものがもう難しいです。
「羹(あつもの)」の語源となった中国語なんて、日本人でも知ってる人のほうが少ないのでは。
易しい漢字を勉強していた段階から、それぞれの漢字の意味を辞書で調べる、という作業を絶えず繰り返してきたからこそついた基礎力なのでしょうね。
ブレットメイヤーさんは漢字学習の本も出しているので、そちらもぜひチェックしてみてください。
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漢字を練習したい外国人だけでなく、日本人にもおすすめの本だそうですョ!
まとめ
#サザンクロス商店街 の朝市へ行ってきました!#ぶ先生 こと #ブレットメイヤー さんと漢字対決の取材✏️
漢検1級のブレットさん👏結果は想像できちゃうと思いますが…来月放送の #遊YOU東海道 をご覧下さい😊第1•3土曜日、サザンクロス商店街の朝市でどなたでもブレットさんと対決できますよ💪 pic.twitter.com/7fKreQhEpn
— ウィンディ(浜松ケーブルテレビ) (@CATV_Winde) December 12, 2019
【Youは何しに日本へ?】に出演していたブレットメイヤーさんについて、彼のwiki風プロフをご紹介してきました。
ブレットメイヤーさんの漢字への情熱が伝わる動画も素晴らしかったですね!
あの15分弱の動画で5つの難解熟語が書けるようになってしまったとは。
漢字教育士とはすごい職業ですね。
漢字を覚えるには、やはりただ書き写すだけでは限界があって、コツは由来や成り立ちを調べて理解することのようですね。
その上で熟語の成り立ちをストーリーにしてイメージすると記憶が定着するようです。
ブレットメイヤーさんは英語圏の国で生まれ育ち漢検一級を取得した初めての外国人です。
コツコツ努力を続けると、どんな目標でも達成できるんですね。