アイリッシュマン映画の結末ネタバレ!ラストの展開を考察してみた

アイリッシュマン映画の結末ネタバレ!ラストの展開を考察してみた
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3時間29分という長編映画『アイリッシュマン』。

Netflixの配信も始まりましたね。

「まだ観てないけど、どうしようかな。ケータイの小さい画面か自宅のテレビにつないで見るべきか、劇場の大画面で見るべきか」そう迷われている方、結末ネタバレしたら見る気なくなるなら、この記事はスルーしてください。

映画のラストがどうなるか、かなりわかりやすいレベルで記載し、なぜそうなったかについても考察しています。

今回は『アイリッシュマン映画の結末ネタバレ!ラストの展開を考察してみた』をお届けします。

 

アイリッシュマン映画の結末ネタバレ!ラストの展開は?

まず、この映画は年老いたフランク・シーランが施設で過去を回想する形をとっています。

原作者のチャールズ・ブラント氏のインタビューを受けている設定なのかもしれません。

つまりこの映画は、主題となる物語「ジミー・ホッファの失踪」事件が全てが過去のことになった数十年後に、キーマンであるフランク・シーランが真相となる秘密をひとり抱えて懺悔する、という物語なのです。

映画のラストは、孤独と迫りくる死におびえるフランク・シーランの晩年を描いて終わります。

数々のドラマを共にした戦友たちはみな死に絶えて、生きた化石のようにひっそりとお迎えを待つフランク・シーランの孤独・・・それがこの映画のラストです。・・・

管理人・かにゃ

うーん、それじゃわからんにゃー。

全く話の展開が見えんからにゃー。

となると、核心となるのはフランク・シーランの懺悔とは何だったのか?

つまりジミー・ホッファはどこへ消えたのか?

それがむしろこの記事を読んでいるあなたの知りたいことではないかと思います。

 

ジミー・ホッファはどこへ消えたのか?

この映画は、全米トラック運転手組合の委員長であり、エルビス・プレスリーに並ぶ超有名人で人気者でもあったジミー・ホッファが失踪した経緯について詳細に描いています。

ジミー・ホッファは1975年7月30日の14時頃、デトロイトにある行きつけのレストランに行ったまま行方がわからなくなりました。

ジミーはどこへ消えたのか?

ウィキペディアには「そのレストランはホッファの行きつけの店だったが、当日は店に入らず駐車場の北端に車を停めて誰かを待っていた」とありますが、そのシーンも映画では忠実に再現しています。

迎えに来たのはジミーが全幅の信頼を置く長年の友人、フランク・シーランです。

フランクにとってもジミー・ホッファは親友で、ラッセル・ブファリーノと同じくらい大切な存在でした。

その日フランクがジミーに会う約束をしたのも、本当はジミーが危険な相手と会う場所に同席して彼を守るためでした。

フランクはそのつもりでいたのです、ラッセル・ブファリーノから別の指令を受けるまでは。

結局・・・フランクはジミーに対して、自身の思いと真逆のことをしなくてはなりませんでした。

つまり・・・。

それがマフィアの世界だからです。

フランクは裏社会についてブラント氏にこう話しています、「戦争と同じだ。上官から命令を受けて仕事をこなすと報酬が入る」。

しかし最後の瞬間まで、そしてその後もずっと、フランクにとってジミーは大切な友人であったはずです。

 

ジミー・ホッファが失踪した理由

なぜジミーが『失踪』という結末に追いやられたのかについて、少しネタバレ解説しておきます。

ジミー・ホッファは裏社会とのつながりや全米トラック運転手組合の巨額の年金の行方について政府から組合犯罪として起訴され、収監されました。

ジミーは服役中に委員長を辞任することで刑期を早めてもらうことができました。

特赦を受けて4年で釈放されることになったのですが、本人は出所したら委員長に戻りたかったのです。

しかしその頃には、ジミーが代役として一時的に任務を任せるつもりでいたフィッツシモンズが、すっかり委員長として板についており、彼なりの人望を築いていました。

フィッツシモンズは有能な人物ではなかったようですが、気前がよく、裏社会に景気よく年金を流したりしたので、マフィアにとってはフィッツシモンズを手玉に取っておくほうがジミーに戻ってこられるよりずっと好都合だったのです。

ラッセルはジミーに委員長の職を諦めて引退するようフランクに説得を頼んだのですが、ジミーは度重なる申し出にも全く耳を貸さず、とうとうラッセルは他のマフィアと談合し、ジミーの運命を封じることになった、というわけです。

もっと詳しく言うと、ラッセルたちマフィアとジミーの間にはその大分前からケネディがらみで利害の対立があったのですが、そこまで説明すると長くなってしまうので、それはまた別のお話とします。

 

映画アイリッシュマンのラストの展開について考察してみた

ジミー・ホッファが『失踪』してから、残されたジミーの家族は真相を知ることなく数十年が過ぎ、やがて当時の関係者はみな他界して残るはフランク・シーランただ一人となります。

年老いて、施設で暮らすフランクのところへ若いFBI捜査官が2人、訪ねてきます。

原作ではここで、この捜査官2人が言うのです、

「ジミー・ホッファは自分たちにとってすでに歴史上の人物です。

個人的にもこの失踪事件について特別の関心はありません」と。

「しかしホッファの家族は今も彼の行方がわからないままなんです、真相を教えてください」。

しかしフランクは沈黙を守ります。

この期に及んでなぜ言えなかったのでしょう?

死を目前にして今さら有罪判決を受けたくなかったのでしょうか?

否、フランクはジミーの遺族に対して「まさか自分が犯人だなんて言えなかった」のだと思います。

ジミー本人ですら最後の最後までフランクを信頼しきっていたほど、フランクとジミーは近しい間柄だったのですから。

そして沈黙を守ることはマフィアの掟であり、フランク・シーランの生きてきた道そのものでもあったのです。

 

映画の結末までが長い理由とは?

原作はチャールズ・ブラントの『I heard you paint houses』です。

作者のブラント氏が自ら何年もフランク・シーラン本人と交流を続け、取材を積み重ねてきた結果生まれた、これはノンフィクションです。

この映画を「長い」という人もいるかもしれませんが、わたしはこの長さが絶対に必要だったと考えています。

なぜならこれは史実であり、ブラント氏が書いた原作を忠実に画面に起こした作品だからです。

監督のマーティン・スコセッシ氏はこの映画をアメリカ国民のために制作したと思います。

ケネディ暗殺とその前後の社会的事件を知っているアメリカ人なら、この映画のシーン1つ1つが非常に興味深かったはずです。

登場人物も全員モデルが実在した人物ばかりですし、ケネディ暗殺後のジミー・ホッファが記者からインタビューを受けたシーンなどは、テレビのニュースや新聞で実際に目にしたことがある人も多いでしょう。

そして1950年代から70年代にかけてのアメリカは、実質的にマフィアが牛耳っていたと言っても過言ではないくらいの無法地帯でした。

政府とマフィアは密接な関係を持っており、ケネディ大統領がキューバのカストロから奪い返そうとしたハバナのカジノは多くがアメリカマフィアの所持していたものでした。

そして、ジミー・ホッファ。

彼自身はマフィアではないが、このマフィア全盛期のアメリカにおいて大統領の次に力を持つとまで言われていた人物の失踪です。

この三者関係について、興味のないアメリカ人はいないでしょう。

ジミー・ホッファの失踪はアメリカ中が注目し続けてきた一大ミステリーだったのです。

ここまで事細かに、フランク・シーラン本人が語った体験を再現した映画だからこそ意味があるので、はしょってしまったら価値が半減するどころか全く意味がなくなると思います。

 

まとめ

今回は「アイリッシュマン映画の結末ネタバレ!ラストの展開を考察してみた」というテーマでジミー・ホッファの失踪についてご紹介しました。

フランクは映画のラストに至るまでジミー・ホッファ失踪事件の結末は語りませんでした。

原作を書いたチャーリー・ブラント氏は、フランク・シーラン本人に事件の展開について慎重にインタビューを重ね『I heard you paint houses』を書き上げましたが、それはアメリカ中が注目した一大ミステリーについての真実の物語でした。

映画が3時間半という長編になった理由についても、当時のアメリカ社会の実情を踏まえて考察してみました。

アイリッシュマン、映画鑑賞の際にご参考ください。